多忙のためメモ書きのみです。
<ブレクジット>
あまり影響はないと思います。
金曜のイギリス時間場中に離脱案が否決されましたが、イギリス株は脳天気に上がっています。
ハード・ブレクジットの可能性は高まっていますが、十分に織り込んでいると思います。
<新元号相場>
これもあまり影響はないと思います。
元号変更でなにか特需が発生する企業はもう十分に織り込んでいるでしょう。
昭和から平成にかけて元号が変わる際は、株式市場は大きな上昇となりました。
昭和天皇のご容態が悪く、自粛ムードの中株価は上げ続け、平成に入ってもどんどん上がり、年末の史上最高値を迎えました。
新元号相場に期待する方はこのイメージを引きずっていると思いますが、今回はそうはならないと思います。
いわゆるバブルですが、バブルになるためには何らかの高揚感が必要だと思います。
戦後復興を遂げ、奇跡の成長。
ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われ、世界の時価総額上位企業は日本勢が独占。
東京の土地とアメリカ全土の土地価格が同じ。
それは高度成長期の総仕上げだったと思います。
今回元号が変わりますが、そのような高揚感は国民にはありません。
平成はどんな時代だった?というアンケートは「停滞」が圧倒的になっています。
ここからどんどん値段を見ずに株を買う状況にはならないと思います。
<米中通商交渉>
株が上がる可能性があるとすればこれですね。
昨年12月からの上昇波動は、ダウは完全に終わっています。
S&P500も終わっているものの、3月末の終値で、2009年3月-2016年2月の長期の下値支持線に再び乗せました。
一時的な回復だとは思いますが、来週以降大きく跳ね上がれば史上最高値を目指す可能性はゼロではないと思います。
売り方は念の為警戒しておいたほうがいいと思います。
史上最高値を目指すにはどんなシナリオが考えられるのか?
米中通商交渉がどんな決着であっても、世界のGDPは下がらざるを得ません。
仮に関税を全廃しても、中国への押し売りをやめるという決着は今の所ありえません。
中国は中国で市場原理に従って最も適切なところに調達先を決めているのですが、そこに障壁を設け、無理やりアメリカから買わせるのは、関税障壁と同じ意味を持ちます。
世界第二位の経済大国が弱れば、やはりアメリカにも跳ね返ってきます。
しかし市場は一旦は間違うかもしれません。
”中国への押し売りが成功したのに、なぜ米株が下がるんだ?”
こう考える人は多いと思います。
経済指標はこれからゆっくり弱含んでいくと思われますが、市場は米中貿易戦争の寛解で上昇と考えても不思議ではないと思います。
