ブレグジットは「壮大な茶番劇」に終わるか——イギリスEU離脱案否決。今後を占う3つの注目点
イギリスが欧州連合(EU)との間で合意したEU離脱案の受け入れ可否を問う英下院採決は、 賛成202票、反対432票という大差で否決されるというサプライズがあった。今後の展開はどうなるのか。
https://www.businessinsider.jp/post-183483
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否決当日の株価には、ほとんど影響がありませんでした。
もともと否決の公算が高く、株価にはある程度織り込まれていたためであり、ブログにもそう書いたのですが、この「ある程度」というのは、「否決当日の株価が混乱しない程度には」という意味であり、先のことは全くわかりません。
どうするんでしょうね、イギリス。
否決当日の株価は動きませんでしたが、この先の軌道は大きく変わると思います。
合意なき離脱か、別の離脱案で合意するのか、2回めの国民投票か。
冒頭の記事では2回めの国民投票でEU残留。BREXITは壮大な茶番になる可能性もある。みたいな内容ですが、流石にそれはないんじゃないかな?
2回目をやるなら1回目の立場はどうなるんだということになるでしょう。
離脱派は怒ります。
多分やらせないでしょうし、無理にやろうとすれば全土で暴動が起こるのは目に見えてます。
何の理由もなく1回目を反故にするわけですから。
2回目ができるのは、1回目にに不正があったときだけだと思います。
EUも残留していいよとは言ってくれてますが、これは利害関係からそう言っているだけであり、もしイギリスが2回目国民投票で実際に残留するとなれば、それはもうお味噌扱いになるでしょう。イギリスに発言権などありません。世界中をこれだけ引っ掻き回したのですから。
欧州議会選挙絡みでまだ時間はあるようなので、結局ダラダラと結論が出ないまま、最後には合意なき離脱になると思います。
そうなればEUは報復でイギリスに様々な制裁を加えるでしょう。
日本がIWCから脱退しただけでサメの禁漁などといい出すような世界ですから、必ず報復はすると思います。
BREXITから始まり、トランプ大統領誕生など、世界は分断に向かっている気がします。思い返せばBREXITがすべての起点でしたね。
分断は非効率を生みます。世界経済はしばらく停滞の時代になるかもしれません。
協力のある社会では秩序立って能力の高い者が適切な役割を担い、世界の効率は高まります。
能力の高い者は果実を得、能力の低い者は置き去りにされ、我慢を強いられます。
協力とは能力が低く果実を得られない者に我慢を強いることであり、適正な淘汰がある世界が、本来は最も効率の高い世界です。
しかし我慢ばかりしていては能力の低い者は生活ができないため、分前を欲しがります。
一方、能力の高い者は、能力の低い者に配分することを嫌がります。
結局争いが起き、分断が始まります。
EU統合から20年。結局長い目で見れば安定などありえず、世界は協力と非協力、集合離散を繰り返すだけなのかもしれません。
BREXITに関して言えば、強行離脱派・穏健離脱派・残留派がいます。
メイ首相は、残留派の希望をゼロにすることに失敗したんだと思います。
国民投票で決まったわけですから、そもそも残留派がいることがおかしいのです。
それだけイギリス国民はBREXITを後悔しているということでしょう。ふざけてBREXITに投票した層もかなりいるでしょうし、仮に2回目をやれば大差で残留になるかもしれません。でもそれは絶対にないというところから固めないと、グダグダになるだけです。
残留の希望をゼロにすれば強行離脱と穏健離脱の2択になり、穏健な離脱案が通ったのでしょうが、残留に希望をつないでしまったために、イギリス国民が最も望まない強行離脱に向かうのではないかと思います。