こちらの記事の続きです。

 

米経済、危うい高成長 
4~6月GDP、4.1%増に加速 

【ワシントン=河浪武史】米商務省が27日発表した4~6月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、前期比年率換算で4.1%増だった。1~3月期の2.2%から大幅に加速し、約4年ぶりの高い成長率となった。大型減税が内需を後押しし、米経済は主要国で「一人勝ち」に近い状態だ。ただ、背後には家計の過剰消費や貿易戦争前の駆け込み需要があり、持続力には危うさが残る。

 

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO3353732028072018EA2000/

 

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良好なGDPで株価は下落

7/27発表のアメリカのGDPは強い数字となりましたが。株価は下落しました。

 

 

事前にトランプ大統領が「27日のGDPで何が起こるかわかっている」と発言し、ツイッターでも情報を漏らしていたため、期待が高すぎたためと思われます。

https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1021753458347716609

 

「地球で一番良い経済数値」ですかそうですか。

なんで事前に漏らしちゃうんでしょうね?

ありえません。

 

相場を大きく動かす経済指標の発表は、秒単位まで正確に同報するように、厳格にルールが決められています。

一秒でも早く情報を手に入れれば、その人は相場で非常に有利になります。

雇用統計の発表などでも、記者はその時刻になるまでプレスルームから出られません。

 

トランプ大統領は「自分は情報を予め知ることのできる偉い地位にいるんだ」って誇示したいんでしょうね。

精神年齢が子供なんでしょう。

 

カドロー委員長もやはり事前に漏らしていたので期待は大きく、「5%もあるんじゃないか」との声もありましたが、蓋を開けてみれば強かったものの事前予想に届かない程度であり、市場は反落となりました。

 

反落とは言っても材料出尽くしの下落であり、GDPが強かったことは間違いありません。

小反落のあとまた高値を更新しても何の不思議もありませんが、大きな調整はもう許されない状況にあります。

 

アメリカ株は刹那の上昇

世界で一番強い経済力を誇るアメリカは、株価もやはり最強です。

リーマンショック以降ほとんどドローダウンもなく、ずっと右肩上がりを続けています。

しかし最近の上昇は、薄氷上の上昇のようにも見えます。

 

 

上記はリーマンショック以降のS&P500の株価ですが、赤の下支えラインに非常に近いところで、ラインに沿って上昇していることがわかります。

もう少し詳しく見てみると、

 

①上昇 QE1・QE2

②下降 ギリシャショック

③上昇 QE3

④下降 チャイナ・ショック

⑤上昇 トランプ減税

 

リーマンショック後の底と②波動目の下落の底を、結んだ青の線が最初の下支えラインとなります。

①波動目の上昇はまだ不安定であり、市場は疑心暗鬼の中、急激な上昇と下落を繰り返します。

 

③波動目の上昇は安心感が生まれ、多くの人が市場に参加し、安定的な上昇となります。

しかし①波動目のように急速に上昇できるはずもなく、最初の下支えラインを割り込むとともにピークアウトします。

そして④波動目の底と最初のリーマン・ショック後の底を結んだ赤の線が、修正下支えラインとなります。

この修正下支えラインは重要です。

 

最初の下支えラインはそもそもスピード違反であり、大底からの爆発的な上昇の中にいます。

不景気が終わり、とにかく安いから買おうと市場は考え、上昇速度など考慮しない傾向にあります。

しかしそんな速度でいつまでも上昇を続けることはできません。

 

そして修正下支えラインは、相場の巡航速度を決めるもの。

妥当な速度で上昇し、その速度が保てなくなった頃、相場は天井を迎えます。

これがよくあるパターンです。

 

つまりこの修正下支えラインは切ってはいけないライン。

そして⑤波動目の上昇は、この下支えラインにかなり接近したまま上昇しています。

 

つまり、もう休むことはできません。

あと一回、今年前半のような調整が来れば、下支えラインを割り込んでしまう可能性が高そうです。

そして修正下支えラインに沿って上昇して仮に最高値を更新したとしても、その先は行き止まりなんじゃないかなと思います。

 

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https://ameblo.jp/technote2012/entry-12395764532.html