みなさん大納会おつかれさまでした。
日経平均は6連騰、6年連続の上昇相場となりました。
ほとんどドローダウンがなく、チャートから見れば満点ともいえる良い一年でした。
一方で内容を見ると、日銀頼りの上昇が顕著でした。
2017年12月3週までの投資部門別売買状況は
外国人 +0.75兆
個人 -5.7兆
信託 +0.1兆
日銀 +5.8兆
外国人は10月に大きく買い越すまでは、かなりの売り越しでした。
年金基金とみられる信託もフラット。
日銀以外は誰も買っていないと言っても過言ではありません。
そして日銀とほぼ匹敵する額を個人が売り越し。
笛吹けど踊らず。
誰も日銀量的緩和を信用していない様子が窺えます。
2018年はアメリカで30年ぶりの大減税が実施されます。
2017年中は大きな税金を取られるので、2018年になってから利益確定しようと考えている投資家も多いでしょう。
また企業も、2017年中に大きな設備投資は済ませ、利益を圧縮しておきたいところであり、前倒しの設備投資が2017年の米株を浮揚させたところが見受けられます。
となると、期ズレにより、2018年始めの米株は一定の売りが見込まれ、企業の設備投資も緩慢になることが予想されます。
2017年最終日の取引はそれらを見越した売りが出たため、各国とも取引時間後半に大きな下落となりました。
アメリカ
ドイツ
日本
ドイツは大きく下落したものの、同時刻の米株が変化を見せなかったため買い戻されています。
米株は終了間際数分で売り込まれました。
2018年どの程度の売りが出てくるかはわかりませんが、ある程度波乱は予想しておいた方がいいかもしれません。
完全雇用に到達しているのに、アメリカでは大幅減税。日本では日銀のETF買い継続。
全力の経済のさらに上を求める姿勢に、おかしな政策をしてるなと疑問を持つ人の方が、既に多いことでしょう。
権能を持つ政府が市場を引きずり回すことに成功するのか?
あるいは市場の洗礼を浴びるのか?
経験したことのない経済政策に興味は尽きません。
このブログも五年目に突入し、今年もたくさんの方に訪問していただきました。
本当にありがとうございました。
今年一年の感謝とともに、来年もまた変わらずお付き合いいただけるとうれしく思います。
よいお年をお迎えください。
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