FiveThirtyEight - 538
これはアメリカの大統領選挙人の数です。
過半数は270。
270人の選挙人を獲得した候補が、大統領に選ばれます。
来週11/8はいよいよ大統領選挙です。
最近はトランプ候補が追い上げているという話も聞きますが、最新の予測調査はどのようになっているのでしょうか?
両候補の差はわずかに1.7ポイント。
特にここ一週間は、急速にトランプ候補が追い上げていることがわかります。
地域別の調査でもまだ情勢が決まっていない州が多く、予断を許さない状況に見えます。
上記は単純な世論調査の結果です。
ここにもう少し情報を足すとどうなるか。
トランプ旋風不発?
以前「大天井を打った確率 - 現在58%」で書いたネイト・シルバーさん。
彼はFiveThirtyEightというサイトで、今回の大統領選挙についてもっと詳しい予測を立てています。
世論調査の単純な数だけでなく、回答者の人種や教育水準など様々な要素を加えて予測していますが、そちらを見ると。
67.8%の確率でヒラリー候補が勝利するという予測になっています。
トランプ候補が勝つ確率は、ヒラリー候補の半分以下ですね。
ヒラリー候補は大票田のカリフォルニア、ニューヨークなどを99%以上の確率でがっちり押さえています。
一方トランプ候補は幅広い州でリードしています。
微妙なのがフロリダ。
ここは大票田(29人)なので、ここ次第で逆転がありそうです。
フロリダの勝率はヒラリー50.9%、トランプ49.1%。
かなり微妙です。
トランプ候補は最低限フロリダを押さえることが勝利の条件でしょう。
ネイト・シルバーさんは前回2012年の大統領選挙では、すべての州の勝敗を的中させました。
外すことはほとんどないと思います。
数時間おきに更新されているようですので、彼のサイトは要チェックです。
http://projects.fivethirtyeight.com/2016-election-forecast/
トランプ候補が大統領になったら?
数日前から慌てだした市場は、トランプ大統領を十分には織り込めていません。
実際にトランプ候補が大統領になったら、BREXITの時と同じような暴落になる可能性があります。
一方ヒラリー候補が順当に勝てば、株価は元の方向を目指すでしょう。
金曜の終値で考えると
ヒラリー:勝率67.8%、日経平均500円上昇
トランプ:勝率32.1%、日経平均1500円下落
まだ買い方に分のいい位置ではなさそうです。
しかしトランプ大統領が現実になったとしても、心配することはないと思います。
彼は不動産王なので、実際は不動産が下がるような政策は打たないでしょう。
株と不動産は一蓮托生ですから。
トランプ候補が大統領になっても、世界が終わるわけではありません。
リーマンショックが起こっても、イギリスがEUから離脱しても、トランプショックが起こっても、世界の人は変わらず会社に行って働きます。
経済にとって重要なのは、人の行動量です。
ピーター・リンチさんもこう言っています。
「企業のファンダメンタルズが悪化しているのなら株を売ってもよいが、この世の終わりが来るという予言は株を売る理由にはならない」
きっと大丈夫。心配はいりません。
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大丈夫かなあ?