日経平均は69円安、年初から5日続落は戦後初
[東京 8日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日続落した。年初から5日連続で下げるのは、東京証券取引所が戦後再開した1949年以来初めて。
http://jp.reuters.com/article/tokyo-sto-idJPKBN0UM0JP20160108
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米国株式市場は続落、ダウとS&P週間で最悪の年明け
[8日 ロイター] - 週間でダウは約6.2%、S&Pは約6.0%のマイナスと、年明け最初の5営業日としては過去最大の落ち込みとなった。
http://jp.reuters.com/article/ny-stx-us-close-idJPKBN0UN00520160109
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日本は東京証券取引所再開以来初の年初5連敗。
アメリカは年初5営業日としては過去最大の下落幅。
株式市場にとっては日米ともに過去最悪の年明けとなりました。
日本の5連敗はそれほど大きな出来事には思えません。
年初から数えれば新記録ですが、5連敗6連敗はそれほど珍しいことではありません。
アメリカの場合は値幅なのでちょっと心配ですが、年初に限らなければ5営業日で6%であれば、過去最大というほどでもありません。
ただこれは、何か悪い前兆であるようには思えます。
私は占いもオカルトも信じないのですが、今回の世界規模の量的緩和合戦が、通常の結末を迎えるとは思えないのです。
technoteはリフレ懐疑派ですので、その分は割り引いて読んでいただければと思いますが、2008年の"百年に一度の世界金融危機"とは何だったのか?
欧米は住宅バブルであり、そこに日本の量的緩和が加わり、世界中で金余りの現象が起きていました。
そしてそれが崩壊し、崩壊に対処するために今度は国主導で非伝統的金融政策を行い、世界中で量的緩和合戦となりました。
マネーの過度な膨張が原因で世界金融危機が起こったところに、更に膨張させて対応したわけです。
対応中に経済成長によって経済規模そのものが追いついてくればよいのですが、10年にも満たない期間で既に円熟した先進国の経済が急成長するわけはありません。
それなのにFRBは資産規模を5倍に膨らませ、日本・欧州も追随しました。
適正なマネーの量と現実の経済規模のギャップは、2007年当時より遥かに広がっています。
このままただで済むとは思えません。
一方で世界中の資産バブルが、現時点でそれほど大きいとも思えないのです。
TOPIXもまだ2007年の高値を超えていません。
最後は2008年を超える悲劇になる可能性も考えておかなくてはいけないと思いますが、華々しく散るからには盛大に膨らむ必要もあるのではとも思います。
明らかに後半に差し掛かった非伝統的金融政策。
今回の壮大な社会実験がどのような結末になるのか。
既にピークは過ぎて、このまましぼんでしまうのか?
それとももうひと伸びあるのか?
今年の最重要テーマとして見ていきたいと思います。