米FOMC、10年ぶり利上げ 緩やかな引き締め強調
[ワシントン 16日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は、16日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標をゼロ━0.25%から0.25━0.50%に引き上げることを決めた。
http://jp.reuters.com/article/fomc-decision-idJPKBN0TZ2OA20151217
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利上げ後の株価はどうなるのでしょうか?
気になるところですが、2004年6月30日の利上げの際の米株は、1ヶ月強の下落の後、上昇に転じています。
利上げしたのになぜ株価が上がるのか?
これは近年の国際資本市場の充実と関係があるのではないかと思っています。
利上げ当初はこれから金利が上がることを見越して、設備投資計画を前倒しにする企業も出てくるでしょう。
そして実際に金利が上がってしまった後でも、低利で資金調達できる方法があります。低利の国、日本で資金調達すればよいのです。
ある程度大きな企業であれば、日本円で起債することは、もはやハードルは高くありません。
日本円で借りて米ドルに交換すればよいのです。
更にドル高になれば、元本すら減少する可能性だってあります。
そうやって円キャリートレードが発生し、2007年のサブプライム崩壊まで走って行きました。
そして今回も絶対に金利を上げることのできない国、日本があります。
国際資本市場が整備された近年では、ある国が単独で政策金利を調節したとしても、適切にインフレやバブルを抑制することは難しくなってきているのではないかと思います。
一方で2004年と違うのは、今回は米国自体がゼロ金利だったということです。
そして金利引き上げペースも穏やかになると予想されています。
ゼロ金利を0.25にしたからといって、設備投資計画を前倒しする企業があるのかどうか?
駆け込み需要を期待するのは難しいかもしれないなという気がしています。