先週の日経平均は小幅上昇。
お盆明けでマーケット参加者が戻ってくるかと思いきや、意外なほどの閑散商状。
お盆期間中より出来高は少なく、今年最低となりました。
薄商いの中三角持合を下離れてしまい、お盆前につけた安値を割り込み13200円台に突入する場面もありました。
しかしその後は騰落レシオが70台に突入するなど下げすぎの兆候が出ていたことから反発。
週末1日で一週間分の下げを帳消しにする大幅上昇で値を戻しました。
為替は三角持合を上離れており、週足が2週連続陽線となれば上昇開始のシグナル点灯とも考えられますが、懸念材料には事欠かない状況です。
週末の乱高下でもわかるとおり、ボラティリティはまだ高いままです。
値幅が出ることは力強い証拠にもなりますが、本来、上昇相場とボラティリティは相反するものです。
金曜日は高値から100円以上戻して始値と同じ水準に戻るなど、反騰を確信した動きではありませんでした。
また、仮に米株市場が底を打ったとすると、日柄的にはほぼ最短期間での調整終了となります。
マーケットの地合いを見る限り、日々量的緩和への思惑が出たり消えたりというところで、何かを確信して反発したわけでもなさそうです。
アジア市場の大きな混乱は始まったばかりであり、まだ反騰するような日柄ではありません。
まあ、アジア市場の動向に関しては先進国市場は連動せず、黙殺してしまうことも多いのですが。
先週の指標と来週のスケジュール
来週はそれほど大きな指標はありません。
ドイツのIFO景況指数については、欧州の意外な?健闘ぶりから期待できるかもしれません。
反面、前回強烈な下振れとなった米GDPには注意が必要です。
米株市場は6日連続安からの反騰、日本株は騰落レシオ70台からの反騰であり、自律反発の域を出ていません。
不透明感の強い中、25日線程度への回帰で押し返されてしまう可能性もあります。
5/23の暴落から3ヶ月が経過し、半年以内で高値を奪回するにはかなり厳しい日柄となってきました。
高値まではあと20%の上昇が必要で、あと1波動下げが来ると半年での奪回はほぼ無理でしょう。
11/23までに高値を奪回できなければ、制度信用を利用して高値で買ってしまった人が損失確定となり、その後の投資動向にも影響を与える可能性があります。
買い方としてはなんとか休まずに上昇を期待したいところです。
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