先週の日経平均は大幅反騰。
先週の大陰線から一転して大陽線となりました。
先週の陰線をほぼ取り返したことになり、現状ではもみ合い商状と思われます。
きっかけは8月1日の中国PMIでした。
景気判断の分かれ目となる50を下回るのではないかと予想されていましたが、結果は50.3と好調であり、チャイナリスクの後退から相場は反転。
8/1と8/2の2日だけで800円以上の上昇となりました。
月初の重要指標ラッシュも好調な数字が並び、株価を押し上げました。
そして週末の雇用統計を迎えましたが、結果はなんとも評価しがたい数字でした。
失業率は予想より改善しているものの、非農業部門雇用者数は下振れ。前回数値の下方修正もありました。
失業率の改善自体は好材料ですが、ここのところの日本株の急激な上昇をサポートできるほどではなく、米株の上昇にもかかわらず、シカゴの日経平均先物は反落して終了しています。
先週の指標と来週のスケジュール
来週は8/6にRBAの政策金利発表があり、利下げ観測が出ているので注意が必要です。
利下げは織り込み済みですが、声明内容によっては更なる利下げ観測となる可能性があり、豪ドルの下落が加速する可能性もあります。
米決算は主要企業はほぼ終了してきており、5日のADM、6日のディズニーあたりが注目でしょう。
日本の決算は先週山場を超え、週末引け後はトヨタが業績の上方修正を発表するなど概ね堅調でした。
来週週初は微妙だった米雇用統計とトヨタの上方修正を織り込みに行く展開になりそうです。
市場の反応はまだわかりませんが、
・雇用統計発表前後で日経平均のプットがほとんど買われていないこと、また、米株のVIX指数が急低下していること。
・8/2の日経平均先物大幅上昇の買い主体がゴールドマンサックスと野村證券であり、相場観で買ってきている可能性が高いこと。
・来週から米議会が夏季休暇となり、政治イベントがあまりないこと。日本も再来週からお盆休みに入ること。
等々を考えると、仕掛け的な大崩の可能性は今のところ小さいのではないかと思われます。
↓他のブログも見てみる?
