先週の日経平均は反落。
大きく陰線となり、下落相場の開始を印象付けた格好となりました。
参議院選挙相場は終了し、これからしばらくは下値を模索する動きになる可能性があります。
以前のエントリー「参議院選挙で株はどこまで上がる? 」でも書きましたが、バブル第二波動の黒田砲相場が短命に終わったことから、第三波が値を伸ばすのはやはり難しかったのかもしれません。
来週からは日本の決算が本格的に始まります。
先週既に始まっている決算では、期待値が高すぎたため上方修正でも売られる銘柄も多く、来週も決算の良し悪しにかかわらず売られる可能性があります。
今回の決算は株価の下支えにはならないかもしれません。
先週の米株市場は引き続き堅調。
火曜日のNYダウは最高値を更新する場面がありました。
週末にかけて下値を切り下げてきましたが、金曜日の日中にそれなりの反発力を見せており、米株市場については来週高値を更新する可能性がまだ残されています。
しかしながら決算もまちまちの結果となっており、株価の上値も重くなってきています。
決算も終盤に差し掛かっていることから、これ以上の伸びは限られるかもしれません。
先週の指標と来週のスケジュール
来週は月初で重要指標が目白押しです。
31日はADP非農業部門雇用者数、1日は中国PMI、米ISM製造業指数、2日は米失業率。
30-31日にはFOMCもあります。
しかしながら、FRBの金融緩和のさじ加減に注目が集まっており、指標が強すぎれば緩和縮小への連想、弱すぎれば失望と米ドルの下落となる場面でもあり、上方向にはなかなか期待しにくい局面に来ています。
米企業の決算発表は以下の通り
30日 ファイザー、メルク、コーチ
31日 マスターカード
1日 AIG、エクソンモービル
2日 シェブロン
日本企業の決算は以下の通り
30日 日立製作所
31日 新日鉄住金、村田製作所、三菱重工業、富士重工業、日本郵船、三菱地所
1日 ソニー
2日 トヨタ自動車、三井物産
日本株については今回の決算で下方修正が出る確率は比較的少ないものの、見通しの修正はありえます。
また、キャノンの決算に見られるように、中国の減速リスクはかなり大きいようです。
アベノミクスによる市場の期待値はかなり高く、上方修正でも売られる銘柄が出てきており、決算動向には注意が必要です。
↓他のブログも見てみる?
