年末に大瀧詠一さんが亡くなった。
日本の音楽界にとっての損失は計り知れない物がある。

現在は隠居同然だったけどさ。

「君は天然色」という曲。
大のお気に入りで個人的には日本の音楽史上TOP10に入る位好きだ!(除くYMOの曲)
本当なら五指に入ると書きたい所だが、すぐに20曲位頭に浮かんだので10にした。
・・・いや待てよ。故人を偲んでいるんだ、五指に入ると書いておいて問題ないね。
うん。

「君は天然色」は日本の音楽史上、個人的には五指に入る位大好きだ!
大瀧詠一さんが敬愛するフィル・スペクターのサウンドを再現するような音の厚さ!
なんだか懐かしいようなメロディー、更にいえば涙腺をも刺激する。
個人的に思春期の思い出も重なり本当に泣けてくる。

大瀧詠一といって思い出す事が二つある。
一つは80年代当時、自身でラジオ番組を持っていて(もしかしたら達郎だったら勘弁ね)・・・、それがラジオ局でなくて自分のスタジオで収録されていると思われるのだが頗る聞き取り難かった記憶がある。
で、リスナーからの葉書紹介で生放送でないと知ってがっかりだとかの内容に、大瀧詠一がリスナー相手に「誰も生放送だなんて言った事ありませんよ」みたいな感じでそれこそ唇をとがらせながらみたいに半ば切れ気味だった。
今、思えば凄く人間ぽいんだけど、当時はもっと良い人っぽいイメージがあったので少し引いた(笑)
しかもラジオ番組自体この一回しか聴いていない。確か夜中だと思った。今となってはAMかFMかすらもわからない。

もう一つは「笑っていいとも」で細野さんのいいともを断った事だ。

実は大瀧詠一の声をまともに聞いたのはこの二回と「オール・トゥゲザー・ナウ」の時位。

このイベントは一度FMでオンエアされた!
で演奏曲が「さよならアメリカさよならニッポン」だ!正直つまらなかった。
この曲はスタジオ盤の方が断然良い。
後になって発売されたミニアルバムで当日の全貌が明らかになったが「風をあつめて」や「花いちもんめ」は良かった。
当時、坂本龍一が「花いちもんめ」の鈴木茂のギターを褒めてた記憶がある。
でそれに入ってた一言。
大瀧詠一の「はっぴいえんど!です」
何かこれに当時言葉の重さを感じた記憶がある。

フィル・スペクターのCDが豪華BOXセットで初CD化される際にライナーを担当する事になり本人も意気込んでいたらしいが発売中止(当時)になった。という事もあった。
その後そのBOXがどうなったかわからないが今ではフィル・スペクターのCD自体は手に入る。ロネッツやらクリスタルズ等々名曲の宝庫だよ。

それと金沢明子。イエロー・サブマリン音頭!
当時は皆思った筈だよ。「やられた!」(笑)

全然二つでなかったがそんな事どうでも良いではないか。

昔々、大瀧さんに細野さんが「バッファロー(スプリングフィールド)がわかった」と言われた時、細野さんはさぞ嬉しかったでしょう。大瀧さんがバッファロー・スプリングフィールドを好きにならなければ、『はっぴいえんど』はこの世に存在しなかった。いや細野さんも大瀧さんも音楽界に存在しなかったかもしれない。

細野さんのコメントは無念そうだった。
更にいえば、もしかしたら細野さんら豪華ゲスト陣による大瀧さんのアルバムがこの世に誕生する可能性があったかもしれない。

何にしてもこの溢れる才能の持ち主。
大瀧詠一さんのご冥福を心よりお祈り致します!












Android携帯からの投稿