もたもたしている内に「四重人格」ツアーが終わってしまった。
さて『四重人格』ってDXエディション・ヴァージョンとオリジナル・リマスター・ヴァージョンが流通している筈で両者を聴き比べると各々特徴がある。

簡単ではあるが分かりやすい部分を箇条書きで上げてみたい。


●DXエディション(1996年リマスターの筈)
○音圧が高い為、小音量でも迫力あるサウンドを楽しむ事が出来る。
○エッジの利いたマスタリングで主要メンバーのパートが聴き易い。
但し、その分ストリングスやらの音が若干ではあるが控え目(良く言えば立体的)
○音自体には、関係ないがボーナス・トラックもあるでね!

●オリジナル・リマスタリング(20011年最新リマスター)
○全体的に音がバランス良く纏まっていて作品の全体像が捕らえ易い。要するに景色が良い。
○こちらは音圧が低め。なので良いステレオで少し大きめな音でこそ良さが発揮されそう。それが無理ならヘッドホンで!
○当初のレコードのイメージに近いのも当然こちら。

ちょい簡単過ぎた(笑)


個人的に96年に発売された時に聴いた時の印象は、何かが違う!?
当時は、今より情報量の少ない時代。何かの雑誌を買い逃すとそのままだ・・・。
とにかく詳細不明な僕。

当時はリマスターといっても正直、音圧を上げるだけが普通だと思ってたし、そういうCDも多かった。
所が完全に音のバランスを変えてる。
まぁ普通に音の良くなったリミックスなんだが、昔のリミックスの定義とリマスターの際に音のバランスを変えるのは自分の中では別物と思っているので、なるたけリマスターというのはオリジナルミックスに対して音圧を上げるだけというのが正直好きである。
まぁ音圧を上げるといっても、品なく上げ過ぎで低音ばかり強調され高域が伸びないのも考え物だけどね。

で!僕が擦り込まれた音はLPなので、要するにオリジナルリマスター盤のミックス!

まぁこのままだと本当に簡単過ぎるので幾つかそれぞれのミックスで一番好きな箇所を書きたい。

まずはDX盤
僕は『四重人格』で「ドクター・ジミー」が一番好きなのでその曲について。
まず風の音やら波、更には雷の音。
とにかく所謂SEは迫力満点。
で、イントロ。最初、キースのドラムが音量小さめでドコドコしているわけですよ。
まるで雷がまだ遠くで鳴っているように。
で!で!ロジャーのヴォーカルが入る直前に落雷とばかりにキースのドラムの音が左右に振れながら大きくなるわけなんが、そこを初めて聴いた時は鳥肌もんだった!
本当にキースが雷様よろしく雲に乗って降りて来るみたいで(笑)
個人的には「無法の世界」の後半のフィルイン程でないにしろキースのカッコいいドラミングの最高峰の一つだと思う。

さてオリジナル・リマスター。
こちらは僕的には二番目に好きな「愛の支配」を!
この曲の聴き所。
即ち、「♪おんざどらい~くーる、くーる、れい~ん♪」のロジャー渾身のヴォーカルからピートとストリングス(調のシンセ)の絡み迄が本当にバランス良く音が纏まっている。
DX盤だとピートのギターが強調され過ぎている。
まあライブだとそんな感じだから違和感はないがやはり作品としては断固オリジナルリマスターを支持する。

そんなこんなの聴き比べでした。

未だ日本上陸のアナウンスはないですが僕はまだ諦めないで待ちますよ!

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