先週、人工知能に関する興味深いニュースが掲載されました。
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今年1/28イギリスの科学雑誌「ネイチャー」へグーグルの
研究グループが論文を掲載しました。

人工知能技術を駆使して最強の囲碁ソフトの開発に成功!

その名前は「AlphaGo」(アルファ・ゴ)です。
去年10月に中国出身のプロ棋士で囲碁のヨーロッパ
チャンピオンとハンデなしで対局し、5戦全勝しました。

この成果は世界中の人工知能の研究者だけではなく、囲碁の
世界にも大きな衝撃を与えました。

囲碁ではこれまでプロに勝てるソフトはありませんでした。
最も強いものでもアマチュア有段者レベル。
囲碁ソフトがプロと戦う場合には、これまではハンデを設定
していました。その理由は、チェスや将棋と比べ囲碁は盤が
広い事とコマの動きに制限が少ないことがあるとされています。

対局のパターン
・チェスの場合・・およそ10の120乗
・将棋の場合は・・およそ10の220乗
 ↓対する
・囲碁の場合・・石を置くことができる場所が桁違いに多い
 為、およそ10の360乗以上とされています。

人工知能がプロ棋士の実力に追いつくには、まだ10年以上は
かかると言われていました。人間にとって囲碁は「最後の砦」
ともいえるゲームだったのです。

今回、その実力を飛躍させたのは「ディープラーニング」と
呼ばれる技術を取り入れたことです。
これまでは命令にしたがって答えを計算するだけだった
コンピューターに人間の脳と同じような働きを取り入れました。
人間の脳は、過去の学習に応じて、必要な場所に必要な情報が
伝達されやすくなるように少しずつ調整が加えられていきます。

つまり、学習によりネットワークの必要な部分が強化されます。
学習すればするほど的確な判断ができるようになるのです。
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私も囲碁は好きなのですが、あまり強くはありません^^;
しかし、星の数から一手を選んでいくような感覚のこの対戦を
適当ではなく(笑)考えてここまで到達したというのは本当に
すごいことです。

どのゲームもそうですが進め方には人によりクセがあります。
偏らないように事前に3000万のプロ棋士の打ち手を元に
学習をしていたというのですから、この先は負けなしになる
のではないかと思います。

今も学習をしながら成長し続けていることが、これまでとは
全く違うことで、驚きなのです。

その他ある分野に特化して、各方面でこのような人工知能が
活躍をはじめています。
今は別々でも、やがてそれは1つのものに集約されていきます。


ヒトがお腹の中で、生まれるまでに成長をしていきますが
手足などが先に形作られても、やはり脳は一番最後まで成長の
為に時間をかけています。

更に、生まれてから新しいものを見聞きしながら学習し少し
づつ成長をしていきます。

そのようなヒトの成長過程を見ると、やはり人工知能を含む
現在の技術進化は着実に進んでいると思いますし、
ある日出産をするように特異点の日が突然始まり、あとはヒト
と言う「親」から自立して自分自身で成長するのでしょうね。

そう思うとロボットなどの「モノ」にも命が宿りそう・・^^;