弊社でも良く有る加工の一つですがショック取付部のネジ折れ。ココはフレームから出てるものでして溶接してあります。なのでココだけ交換が出来ません。部品もでませんし。。。溶接して直します!単純に溶接しても折れるだけです。溶接棒選択は重要です。
バイクのフレームにくっついてるものの殆どは“クロモリ鋼”です。要は固くてしなりのある金属です。通常の鉄とは違います。通常の鉄溶棒で付ける所も結構有るようですが、ココの場合ボルトを締める力が掛かりますのでトルクを掛けるともげます。。。クロモリに対応した溶接棒を使いましょう。熱の入れ方、奥まで溶け込ませる事が重要です。しっかり直り規定トルクを掛けても大丈夫です。(完成写真取り忘れました。。。)
そして数年前からHONDAさんが使い始めた溶接方法(4輪では既にある)ブレージング溶接。これはクラックが入ったから・・・修正でと言うのは同じくブレージング出ないと出来ません。簡単に言うと溶接とロウ付けの中間点みたいな方法です。高張力鋼板を溶接する際に使います。高張力鋼板とは強度があるので薄く作れ軽くなる。チタンみたいな感じでしょうか。
この車両は125ccの物。ブレージングのワイヤーってすんごい高いんです。HONDAさんが始めて使った車両はCRF1000のグレー無部分だったと記憶しております。とうとうバイクにも・・・って思った記憶があります。それが小排気量まで来たんだな・・・って思ったりします。凄い時代になりましたね。。。
溶接って言っても色んな方法があります。大まかにどんな方法があるの?って書いてみたいと思います。
ガス溶接(アセチレンガスやLPGガス+酸素)
火を使った溶接方法です。現在は溶接には余り使われていません。実際に金属を溶ける温度まで溶かしてそこに溶材(溶接棒)を溶かし付けていきます。今使われるのは溶断と言って金属を切る時によく使われます。溶かして付ける方法は下記に変わっていって居ますので余りありませんがロウ付けの際には今でもガスは良く使われます。(鉄・ステンレス・銅・真鍮・アルミ等が出来ます)
電気溶接
これが現在まだ主流になっていますがこれが種類があります。
道路工事・建設などで使われる溶接棒をショートさせながら溶接していく方法、風に強いので外で使うことが多いです。機材も比較的安い方です。ホームユースも1万程度から有ります。俗に手棒溶接と言い鉄、ステンレス、鉄鋳物などが出来ます。溶接面は余り綺麗ではありません。薄物は苦手です。
自動車・建築・架橋、鉄骨などで一番使われているのでは無いでしょうか?ワイヤーが溶接機の先端から出てきて溶かしながら付けていく方法、これは溶接用のガスを使う物と使わない物が有ります。ガスを使わない物は風が有る屋外などの溶接に適しており使う物は風が無い屋内で使います。ワイヤーを変えると鉄、ステンレス・アルミやマグネシウム・チタン等。ブレージングも出来る機械が増えてきております。薄物も比較的得意です。俗に半自動溶接機、MAG・MIG(ガスと機械の違い)とも言います。溶接面は余り綺麗では無く溶接面がミミズ状みたいな感じになることが多いです。最近は鱗状になる機械(交流パルス機能付き)も出てきました。
これも2代巨頭でもある溶接方法、電気の力だけでアークを発生させ金属を溶かす。そに溶接棒を加えていく。ガス溶接と似たものですが電気の力と酸化させないように表面をガスシールドしてるって事が違います。万能溶接機と言っても過言では無いでしょう。これは溶接棒を変えるだけで鉄、ステン・アルミ・チタン・マグネシウムや真鍮・銅やブレージングも可能です。TIG溶接と言います。
レーザー溶接
ここ十数年でだいぶ浸透してきた溶接方法、これは薄物に特化したと言っても良いでしょう。1mm以下の物を綺麗に深く溶接する溶接面が綺麗で有る事、焼けが極端に少ないこと、溶接部がピンポイントで深く熱も回りに伝わりにくいので熱歪みを押さえられます。なので薄物が得意と言われています。もちろん厚みのある程度有る物も出来ます。溶接幅も狭く出来ますので看板屋さん、極小溶接加工。歯科技工士さんや金型修正、ジュエリー関係、自動車などにも使われますが機械がお高いので導入してるところはかなり少ないですね。溶接素材はTIGと一緒で選びません。
スポット溶接
これは板どおしを挟み込み電気を流し溶かして圧着させる方法。少し重ねてのり代的にして1mm~10mm位挟み込んで圧力を掛け電気を流すとその部分が溶けお互いくっつくという感じです。ステーや箱物などの薄物の作業に適しております。歪みが少なく溶接棒等は使いません。
ロウ付け
これは溶接というのはどうかと思いますが金属の隙間に溶かし込む、上に載せる方法で半田付けみたいな物です。溶接棒により密着強度が変わりますのでかなり強固につきますが溶接ほどでは無いと言うところもあります。熱歪みや薄物等に適します。自転車のフレーム組み立てなどもこれを使ってます。ガスや液体の通る銅管を繋げたりジュエリー・宝石なんかにも使っています。母材は溶かしません。
弊社で使っているのは電気溶接機でTIG溶接機とMIG・MAG・ブレージング兼用機です。どちらも動力200vで動くしっかりとした機械です。
溶接作業では余り使いませんがゴム手が安かったので買ってみました。コロナで金額が倍になってしまって下がる要素も余り無いので安いのは助かります。使い捨てですからね。エンボス加工もあり意外と使えるかも知れません。使い勝手の問題ですね。
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