某ショップさんからのご紹介で直接作業して欲しいとのご依頼。コレも補修の中ではよくある事例です。古くなってくるとセンタースタンドの足かけ部分が折れてしまう。錆や金属疲労等で。

センタースタンド足かけ修正

足かけ部クラック

こうなってしまうと溶接するしか手が無いんです。たかがパイプを付けると言っても作業者によって様々な方法が有ると思います。そのまま付ける。外側に補強を入れる。中芯などを入れる等々。当店ではこの場合、中芯を入れます。

中芯製作 強度

再割れ防止

サイドスタンドなどでも場合によって行いますが重さの関係上入れない場合も御座います。心配な方はさらに補強を追加する事もあります。指定が無ければ中芯のみです。コレで十分な強度が出ます。

残熱処理、仕上げ後熱入れ。

仕上げ後、再度残熱処理

残熱処理 クロモリ鋼

溶接加工につきまして高いですね。そんなにするんですか?と言われる事がよく有ります。手順を確認して頂いたりすれば、高くは無いと思います。

 

このようなパイプの場合そのまま付けても金属疲労度がどこかに出ている事が多々有りますので中芯を入れます。その場合パイプ内部にきっちり軽く叩き込んで入る様に芯を旋盤で挽きます。元々のパイプ内部はシーム溶接部分が裏側まで出ています(パイプ内部溶接溶け込み部分)要は真円では無いのでその出っ張った部分を芯が入る分削ります。この際、削りすぎも厳禁です。(再クラックの原因になります)どこかで曲がっていなければ真円で作った丸棒もきちっと入ります。割れている所は斜めだったりキザギザだったり、欠損やめくれも有るので平行になるように削ります。短くなってしまった部分は計算し、先程旋盤で挽いた中芯でカバー(段付き中芯製作)します。そこまで1時間程度。この場合スタンドは付けっぱなしでここまで行います。取り外して、全パーツサンドブラストを掛けて、塗装や汚れ、錆を取り除き脱脂をします。再度仮止め、上げ下げしてをして位置を確認しまずは仮止め。また外して本溶接。オートバイはクロモリ鋼や炭素鋼を使っています。その際に使う溶接棒も専用の棒です。普通の低炭素鋼などの溶接棒の数十倍します。中には普通の鉄材で付けてしまう業者さんも多々あります。溶接前に品物を暖め、溶接後も急激に冷えないように熱を保つ作業(予熱と残熱)が必要。そこまでして溶接作業は終わり、後は見た目の問題で仕上げをするかしないか。その後、塗装と言う事になります。結構時間は掛かります。それが加工代金の元になります。

当店のTIG溶接機

当店のTIG溶接機 200V 交直パルス パナソニック300A

他に直流180Aの小型TIG・半自動溶接機が2台

アルミもOK。パルス付きでブレージングも対応。

コレはこのガスも使います。(他に2本・半自動用)

アルゴンガス

TIG溶接はアルゴンガスを使います。

どこかを飛ばしてしまえば当然工程が減るのでお安くなりますが安全や保証が出来ません。たまに見る物は塗装や錆等もそのまま溶接してしまう。すすや汚れを巻き込んで強度が下がります。安くやる所はそれなりの作業という所が多いです。私が知ってる所ではそういう所は有りません。当店でも前途の関係上、安くやる事は出来ません。しかしその行程の一部をお客様でやって頂く事で安くなります。当店では溶接だけと言う形にして頂くと言う事です。工作が好きな方は意外とやってこられる方も居ます。

コンタ・バンドソー

薄物・板物を切ったりします。100V コンタ・バンドソー

メタルソー

正確にきっちりと平行に切れます。200V メタルソーと言います。

ベルトグラインダー

バリを取ったり面を出したり 200V ベルトグラインダー

旋盤

オートバイ部品は小さい物が多いので小型旋盤を使ってます。100V

サンドブラスト

サンドブラストも小型です。原付のホイールが中でグルグル出来るぐらいの物。

低炭素鋼 高炭素鋼 クロモリ鋼

この溶接棒一見、鉄ですが数十倍します。見た目は少し色が薄いですが鉄溶棒と同じ。

棒材も各種在庫していますので在庫の有る物は早めの作業が可能です。

隙間・汚れ(塗装・錆・油等)は厳禁で位置関係をしっかり出す事が大前提です。何度かやり直しをして頂く事も御座います。準備8割と言っても良いほどです。当店としてもやって頂く方が助かります。やってみると大変なのが分かります(笑)何せ樹脂や木では無いのでとにかく固いです(笑)経験した方は次に何か起きたら初めから任せます。と言う方も多いです(笑)それなりに金額の張る道具を沢山使い100万近い機械で作業します。電気も使うしガスも使う。消耗品もある。ここまで来る為の勉強代、経験・・・その分も全部含めた価格です。長々と書いてしまいましたが、ご理解をお願い出来ればと思います。

 

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当店は、埼玉県和光市と東京都練馬区の

県境近くにある笹目通り沿いのバイク屋です。

「極楽湯さん」と「島忠和光店さん」の間の坂の途中に有り

目印は、はす向かいに「くるまやラーメンさん」があります。

主に、ご依頼頂いた修理のご紹介や、金属加工・溶接などの作業例やその他キャンペーン情報(お得情報)やご案内などを投稿したりしております。
一般修理・車検・レッカー・事故修理・パンク修理はもちろんの事、その他、各種オーバーホール・電装系・エンジントラブル・故障診断・探求・HID取り付け・カスタム・旋盤加工・溶接までオートバイに関わるもの何でもお任せ下さい。

どんな修理もお任せください!! 他店様・インターネットなどで購入した車両なども大歓迎です!お気軽にご相談ください。(一般修理は、国内4メーカーに限る) 当店オリジナルの工賃割引会員システム有り☆工賃が20%~最大50%もOFFに!!
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オートバイ・メンテナンスプロショップ

『テクニカルサービス』
〒351-0101  埼玉県和光市白子1-13-1-1F
TEL:048-486-9644  FAX:048-486-9643

営業時間 AM10:00~PM10:00迄
(定休日無し/年末年始・イベント日を除く)

HP http://ts-g.sakura.ne.jp/  

全国探してもバイク屋さんの工賃の割引サービスは無いと思います。ましてや工賃が半額になるなんて言語道断です(笑)

オートバイ屋さんの工賃というのは大きな利益の一部です。それを半額にするなんて事はなかなか出来る物ではありません!

当店は長年整備屋としてやって参りました。ホームページを見て頂ければ分かると思いますが他のバイク屋さんと同じ利益を得ようとすると倍の作業をすれば解決します!要するに手を倍の速さで動かせば良いと思います。出来る出来ないは別として・・・。長年の整備経験が物を言います!

工賃半額 オートバイ

当店で新車や中古車を購入して頂きますと以後の工賃が半額になるんです!カスタムや一般整備・車検や点検・定期的なOIL交換等ほぼ適用致します。新車は安売り店には正直勝てません。(仕入れ量が違います)整備屋として何処で還元出来るか散々考えた結果、工賃を毎回半額にすると言う事に辿り着きました。3年前後で手放す方は余り居ないと思います。なので新車から3年での試算を乗せました。全車両に当てはまる訳では無いのですが原付でも数万円の差が出ます。初めから安いかジワジワとそれを超える安さになるかは考えて頂ければ分かると思います。メーカーの縛りも有り販売出来ない車両(メーカー店独占販売)も御座います。

工賃半額の仕組み

例えば250cc以上のHONDA車両はドリーム店でしか買えません。それも定価で。Kawasakiに関しましても全車Kawasaki専門店でしか買えません。ディーラーと呼ばれる所にしか卸さない!とメーカーが決めました。ほぼ定価で買わないといけない時代になって仕舞いました。勿論YAMAHAもSUZUKIも今後はっきりと色分けされるでしょう。利益をしっかり取ってお店を経営していきましょう!と言うメーカーのやり方。
小さい車両はどのお店でも売って大丈夫ですよ!って事ですが余り利益の無い車両は売らせてあげるとも聞こえますね(笑)

それはそれで良い事だと思います。健全経営ですから。当店は整備専門店なので車両を売る事に特化しておりません。当店で買って頂いたお客様に対してメリットが無いといけない。ディーラーさんでは出来ないサービスが無いといけないと思っています。勿論ディーラーさんじゃ無いと出来ない事もあります。それを選ぶのは“お客様”です。

頑張って1メーカーだけを売っているディーラーさんをメーカーがサポートするのは当然です。こんな時代がいずれ来るだろうと20年以上前に思っていました。なので整備屋として生きていこうと決めたのです。ちょっと変わった事と言えばバイク屋さんで金属加工・各種金属溶接というのも当店の特徴です。全体作業売り上げの30%近く溶接や金属加工という驚異の数字です。

バイク整備を御代を頂いてする上では整備士資格だけでは出来ません。医師免許があっても自宅でお腹切って言い訳では無いのと同じです。国家2級整備士の資格が有り定められた道具が有り設備や工場面積が無いといけません。一つでも掛けていれば“違法”です。俗に言う”運輸省認証工場”と言う物です。バイクを買うのは何処でも良いですが整備するなら必ず認証工場で作業をして下さい。当店も認証工場を完備しております。安心してお任せ下さい。有資格者が2名御待ちしております。認証工場では無い場所では分解整備事態がダメ!パッド交換の際のキャリパーを外すのもダメです。ハンドルやチェーン・車検整備や法定点検なども分解整備を伴いますのでNGです!この看板を必ず確認して下さい。

当店は安心の関東運輸省認証工場です。

認証工場とは国が定めた講習を必ず実技・座学と1年に1回受けないといけません。
法改正や新技術があるからです。
見やすい位置に看板が無い場合は”違法工場”となり、整備をした事にはなりません。お気をつけ下さい!