法律家たち | typの推しつ推されつ

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折々のお気に入りのコンテンツについて取り留めなく語ります。

韓国ドラマでは法曹界を舞台としたものも多いが、たまたま最近3本ほど見ることに。


まずは、ソウルで法律事務所がたくさんある地名をタイトルにした「ソチョドン」。



IUの彼氏であるイ・ジョンソクと「おつかれさま」でIUの弟を演じたカン・ユソクが出演しているので見始めたのたが、1/3くらいが食事シーンなんじゃないかというくらい主人公たちがみんなでご飯食べてるのが印象的。


弁護士たちの日常をコミカルに淡々と描きつつ、彼らの担当する事件における人生のめぐりあわせの妙や人情の機微、そして彼らの人生の選択にまつわるドラマを丁寧に描いていてしみじみとした感動を与えてくれる。


さらに男女の主人公2人の距離がとてもゆっくり近づいていく描写がほんとうに素敵で、イ・ジョンソクの微表情とムン・ガヨンの愛くるしさにノックアウトされてしまった。



2番目は、弁護士への敬称を意味する「エスクワイア」。



こちらは面接に遅刻したので落とされそうになったがあまりに優秀なため採用された新人弁護士ヒョミンを主人公としていて、困難な事件をガッツと頭脳で解決していく痛快なストーリー。


主人公の所属する訴訟チームのクールでドライでキレキレなリーダーユン弁護士がとにかくカッコいいのだが、その隠された一面が徐々に明らかになるにつれてますます魅力的になってくる。


主人公のヒョミンもストーリーが進むにつれてただの明るく元気な秀才ではないことがわかりドラマに深みを与えてくれて、この2人のケミがなんとも心を打つ。




3つめは時代劇なんだけど、運命のイタズラで外知部(ウェジブ)と呼ばれる朝鮮王朝時代の訴訟代理人になった元奴婢の女性を主人公とした壮大なドラマ「オク氏夫人伝」。



主人公クドクを演じるのはこれほど悪い女を見たことがないと思ったほど死ぬほど悪いいじめっ子役を「ザ・グローリー」で演じたイム・ジヨン。




本作ではとても同じく人が演じたとは思えないほど聡明で勇敢で美しい女性として過酷な運命に立ち向かい虐げられた人々を救うために奮闘する。



朝鮮王朝時代くらい昔だと力が正義みたいな無法社会なのかと思いきや王権が強く王の命令として法が機能しているようなのが興味ぶかい。


どの作品も女性弁護士が主人公で、女性の自立や自己実現、そして貧困や窮乏に喘ぐ人々を助けるというテーマが描かれているのだが、ソチョドンに登場する弁護士たちが所属している弁護士法人が入っているビルのオーナーは奨学財団の理事長であり、苦学生だった弁護士の1人がその奨学金で法科大学院に行けたというバックストーリーがあって、その奨学財団の名前が、



なんとホルシ奨学財団。ホルシは漢字で書くと胞子だがタンポポの綿毛という意味で、夢を抱いて飛ぶタンポポの綿毛を支援しようというネーミングだと思われるが、ホルシといえば…



ズバリそのままのタイトルの歌をIUが歌っている。



そして、その財団の理事長というのが、



「おつかれさま」でお母さんを演じていたヨム・ヘラン。


IUも母校のために奨学金制度を設立しているし、コンサートの中でもホルシになぞらえられた子どもたちが夢を語る映像が流されていた。


偶然なのかソチョドンの制作者が知っていてこういう設定にしたかどうかはわからないがとても嬉しくなる発見ではあった。