カン・ハヌルというひと | typの推しつ推されつ

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カン・ハヌル主演の「ラブ・リセット 30日後離婚します」を観てきた。



カン・ハヌルと言えば、大ヒットドラマ「相続者たち」や「ミセン」に出演して人気を博した役者だが、




どちらも未視聴なので、最初に見たのは「椿の花咲く頃」ということになる。



この作品は韓ドラを本格的に見始めて一年くらいたった頃に見たものなのだが、とにかくカン・ハヌル演じる主人公のとことん突き抜けたキャラクターに度肝を抜かれ、更にはなんだかモゴモゴとはっきりしないヒロインらしからぬヒロインを演じるコン・ヒョジンの演技力にも圧倒され、韓国ドラマの奥深さに改めて感嘆させられた作品である。


そして、その後見たのが、梨泰院クラスで一世を風靡したパク・ソジュンと共演した「ミッドナイト・ランナー」。



2人が演じるのは警察学校の学生で、ひょんなことから事件に巻き込まれて成り行きで犯罪捜査を始めることになってしまう。ハヌルはこだわりが強く融通が利かない性格で、ソジュンはちょっといい加減で要領をかますタイプという凸凹コンビの悪戦苦闘ぶりに大いに笑わされる作品。


そして、個人的にはどちらかというとコメディ俳優としてイメージが強かったハヌルの印象を一変させたのがこれ。



言うまでもなくIU主演の大ヒット作である。


ハヌルは、IU演じるヒロイン、へ・スと最初に惹かれ合う皇子ワン・ウクを演じているのだが、この人がなんとも繊細でジェントルなイケメンで、「椿の花」のときの一本木で破天荒なキャラとは180度異なっていて、なおかつ後半猛烈に闇堕ちするというひねりまでついていて、芸の幅に感嘆した。


その後、ハッピーニューイヤーという映画では、



今度は不器用で冴えない浪人生を抜群のコメディーセンスで演じており、これぞカン・ハヌルという役柄であった。


次は、ともに共演歴のあるパク・ソジュン、IU主演の「ドリーム」に、




カメオ出演していて、なかなか強烈な爪痕を残していた。


その間、主演していたドラマが、「カーテンコール」。



朝鮮戦争のさなか、北から南に逃げてくる際に夫と生き別れになり、北から家族が海を渡ってくるのを迎えるために海辺にホテルを建てて成功した女性が病に侵され余命いくばくもなくなったのを見た秘書のおじさんから頼まれて孫の役を演じることになった舞台俳優の青年をハヌルが演じている。


これがもう、猛烈に泣ける話で、韓国ドラマにしては抑制の効いた演出で淡々としたストーリー運びなのだが、さりげなく号泣シーンを入れ込んでくるところがにくい。同じく金持ち一族を描いていながらケレンミジェットコースターのペントハウスとは好対照である。


共演者も豪華。


なんともきれいな大人の女性に成長したハ・ジウォン、



麗では無骨な将軍だったが今作ではめちゃ漢気あふれるイケオジの秘書を演じたソン・ドンイル、



そして、椿の花ではハヌルの母役を演じていたが今回はホテルの創立者を演じたベテラン、コ・ドゥシム。この人は「最高です!スンシンちゃん」では、IU演じるスンシンの母を演じていた。




あと忘れてならないのはOST。

聞けば涙ぐむくらいドラマの雰囲気にフィットした良曲ばかり。






てなわけで、ラブリセットであるが、



予告編見ればわかるようにど直球のラブコメで、コメディスターカン・ハヌル大炸裂で笑いっぱなしで最後ほのぼのと癒される素敵な映画であった。