またまたLove wins all の話。
無邪気で天真爛漫な愛の賛歌ではないことは、前回も書いたが、MVを見たり歌詞を読んだりしているうちに、これはアダムとイブの話ではないかと思うようになった。
テテの手を引いて逃げできたのはIU。エデンの園の話でも主導権を握っていたのはイブだった。
歌詞の中にもこんな一節がある。
어떤 실수로
どんな失敗で
이토록 우리는
こんなふうに私たちは
함께일까
一緒なのか
何か過ちを犯して楽園を追放されたのか、2人してあるいは逃げ出したことが罪なのか…
일부러 나란히 길 잃은 우리 두 사람
わざと並んで道に迷った私たち2人
とも歌っているし、追いかけてくる立方体は神だったり、秩序だったり社会規範を象徴してそう。
そして
산산히 나를 더 망쳐 Ruiner
粉々に私たちを滅ぼして
너와 슬퍼지고 싶어 My lover
君と悲しみを感じたいの My love
というところからルンルンキャッキャという旅路でないこともうかがえる。
彼らはなんらかの意図をもって既存の支配体制に抗ったが、最終的に立方体に捕まって衣類だけを残して消えてしまう。
アダムとイブが知恵の実を食べた時に自分たちが裸であることに気づいていちじくの葉で体を覆ったことの逆が起こっているし、しかもウェディングドレスである。
消えた先は天国なのか地獄なのか、いずこかへ転生するのか…
いずれにせよ、2人は最後の瞬間まで握った手を離さず、目を逸らすこともなかった。Love wins allを信じて…(涙)
ちなみに迫り来る立方体は『電脳コイル』のサッチーとか『正解するカド』を思い出した。