「失礼します」
この声って、
「今泉?」
「キャッ!、、、、平手、さん?」
そんなビビるかな、しかもさん呼びか、、
「私って、、怖い?」
「へ?」
2人しかいないからか、質問の内容にビックリしたのか、今泉の間抜けな声がやけに大きく響く
「あ!そーじゃなくて、ただなんて呼べばい
いのか分からなくて、、」
なんだ、そうだったんだ
って言うか、顔赤いけど気のせいかな
「それにカーテンから急にでてきたから」
「ごめんごめん、
私のことは何でもいいよ、平手でも、友梨
奈でも、てちでも、好きに呼んで」
「じゃあ、、友梨奈、、ちゃん」
「友梨奈ね、
私、ちゃん呼び好きじゃないから」
「じゃあ、、私も今泉以外で呼んでほし、」
ぐらっ
喋ってる途中で今泉が急に倒れそうになった。
私は急いで佑唯の体を支える。
佑唯の体はすごく熱かった。
顔赤かったのは熱のせいか、もっと早く気づいてあげればよかった。
「大丈夫?って、大丈夫じゃないか
ちょっとごめんね」
聞こえてるか分からないけど、一応断りを入れてから膝の下に手をいれ、抱きかかえてベッドへ運ぶ。
とりあえず熱を計った方がいいと思い、棚から体温計を探す。ついでに冷蔵庫を漁り冷えピタももらってく。
「佑唯、ちょっとブレザーとネクタイはず
すね」
「ん、、」
意識はあるようだけどすごく辛そう。
なるべく負担にならないように、私が佑唯の背もたれみたいになるよう、後ろに周り脱がせていく。
ネクタイをはずしボタンも2.3個はずす。
「体温計入れるよ?」
「うん、、あっ、、、だめ!」
「ダメじゃないでしょ、ちょっと我慢して」
胸元がはだけて少し見えてしまうのが恥ずかしいのか、ワイシャツをめくろうとした時、急に抵抗された。
でも、まともに立っていられなかった人が私の力に勝てるわけもなく、片手で両腕を押さえ、もう片方の手で体温計をワイシャツの中へ滑り込ませる。
その時、佑唯が抵抗した理由が分かった。
ピピピピッピピピピッ
私は気付かないふりをして体温計を取る。
39.4
こんな高熱でよくここまで1人でこれたな
って、関心してる場合じゃないや
早く制服もとに戻さなきゃ
ガラガラガラ
ブレザーを着せ、冷えピタを貼り終わった時、先生が戻ってきた。
佑唯のこと診てもらわなきゃ。
「先生」
「カーテンの中にいてよく分かったね笑」
「ヒールの音したからね」
「そう、すごいわね
それより誰か来た?」
「はい、39.4℃の高熱です」
「そこで寝てるの?」
先生の声色が真剣なものに変わった。
「はい。」
「名前は?」
「今泉佑唯です」
「佑唯ちゃんね」
やる気のない先生だと思ってたけど、やっぱ保健の先生なんだなと実感した。
「ゆいちゃーん、聞こえるかな?」
「んん、」
「お家の人迎え来れるかな?流石に1人じゃ
帰れないでしょ」
「、、い、、」
「ごめんね、もう1回言って貰えるかな?」
「、、、いない、」
「夜勤かなにか?」
「出てった、、、、私を、、置いて、、」
「そっか、じゃあもう少し寝てようか?
体、楽になると思うし」
「はぃ」
「友梨奈ちゃん、ちょっといい?」
「佑唯ちゃん家のこと、知ってた?」
「いえ、今日初めて喋ったので、。」
「そう、」
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
「あ、
先生、次も保健室にいていいですか?
佑唯の隣に居てあげたいんです」
「私的にはそうして貰えるとありがたいん
だけど、授業いいの?」
「授業の方は大丈夫です
授業っていう授業してないんで」
「分かった、1ー2だから澤部先生よね
5、6時間分まとめて私の方から言っておく
ね」
「はい、ありがとうございます」
「それと、佑唯ちゃんのこともちょっと調べ
てみるね」
「お願いします」
とは言ったものの、なんとなく佑唯のことは分かっていた。
あの傷を見れば誰もがわかる事だった、、。
そして、昨日の朝、あんな所であったのはこれが関係していたのかもしれない、、、。