こんにちは

$MariShimamura★Blog

先週末のマンタ食堂MUSIC NIGHT、楽しく過ごさせて頂きました。
ゆういちさんと私のバースデイお祝いもしてもらっちゃって。
はじめましてこんにちは、な方たちとお話しできて良かったです。


今日は久々に映画のおはなし。

10日くらい前ですが、話題のイタリアマフィア映画『ゴモラ』を渋谷イメージフォーラムに観に行ってきました。

現代版ゴッドファーザーという描写がありますが、たぶんというかだいぶ違うでしょう。

ゴッドファーザーではマフィア一族、男の生きざまをしっかり描いていて、シリーズを通して死に対する描写も物語の情緒面で大切な役割を果たしているように思います。(あくまで私個人の感想ですが…初めて観たのが10代半ばだったからそう感じたのかもしれませんし。まぁ名作っすよ名作、とくにPartⅡなんてもうたまらん。PartⅢはキャスティングがちょっと…。)

でもゴモラは、舞台となっているナポリの暴力団・カモッラによって腐敗した街、侵されて人生狂わされた市民の一部を切り取って淡々と描いています。人がばったばったと撃たれても、「ひでえことしやがるな」くらいの受け取らせ方で陰惨な印象を残すのみです。

描いてると言ってもカモッラはリアルの話なわけで。原作の「死都ゴモラ」などカモッラに関する著書の作者ロベルト・サヴィアーノ氏は欧米各国で賞を受賞し絶賛される一方、命を狙われるようになり現在24時間警察の監視下にあるそう。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、
これといった1本のストーリーがなくともラストにかけての救いようのない残酷なくだりと、エンドロールで締めくくられ突き付けられた現実に言葉を失います。自分がこんな街に生まれなくてよかったという思いはほんのわずかで、こいつら無しで世界は動かないんだなという危機感、そこへマッシブ・アタックの重厚なビートが追い打ちかけるように暗い気持ちにさせます。

是非観てみてください。

内容が物足りないというレビューの人もいるようですが、描き方次第でこれはこれということでアリでしょう。

ただ非常に淡々としています。ゴッドファーザーで飽きる人にはきついかも。しかも2時間15分と長いので。あと登場人物が多いので、チラシなりオフィシャルHPなりで名前と職業くらい頭にいれておくとより楽しめるでしょう。


エンドロールでくっそかっこよかったマッシヴ・アタックのHerculaneum。
やっぱ映画にはマッシヴだね。