チェンジリング 【VALUE PRICE 1800円】 [DVD]/アンジェリーナ・ジョリー,ジョン・マルコヴィッチ,ジェフリー・ドノヴァン
¥1,800
Amazon.co.jp

この週末、久々に家でゆっくり過ごしました。なーにも予定なく過ごす休日って身体の力が抜ける~~
GALAXY RECZの近日リリースの音源が送られてきたので、じっく~~り聴いたり、自分の制作も進めたり。映画も観ました。

アンジェリーナ・ジョリー主演の【チェンジリング】。映画館で観ようと思っていったんだけど、時機を逸してしまいDVDでようやく観ることに。最近、大物俳優のハリウッド映画といえば、どんちゃんどんちゃんド派手な中身なし映画か、3Dか、泣かせてやるぜ感剥き出しの映画ばっかりで、惹かれる映画が少ないですが、まれにグッとくるハリウッドらしい映画ありますよね。近年で言えば、【バベル】とか。この映画もそうだと思います。(ネタばれありなので、これから観ようと思っている人は読まないほうが。。)

1920年代のアメリカで、行方不明になった息子が戻ってきたと思ったら、まったく別人をロス警察に押し付けられた母親の苦悩を描いた、実際に起きた事件のお話。
予告でもかなり暗そうな映画で、アンジーがこういう役を演じるのは珍しいなと思い興味をそそられていました。

ケイト・ブランシェットあたりがやりそうな役柄ですが、ここはアンジーが良いですね。演技力が素晴らしいです。
話の中核である実際に起きた「ミラ・ロマ農場殺人」が衝撃的でした。映画ではさらっと描かれているらしく、実際はもっととんでもないというレビューを読みましたが、映画でも十分悲惨さがうかがえます。まさかの展開だったので、驚きましたがすごく気持ちが重たくなって、観終わってもずっと不快でした。ラストのアンジーのセリフで「希望が見つかったわ」というセリフでアメリカ映画らしく爽やかに終わりますが、全然晴れる気持ちにはなりませんでした。でも生きていくうえで、「希望」とは重要なんだなとも思いました。「希望」ときくと、村上龍の「希望の国のエクソダス」でぽんちゃんが「この国には何でもある。でも希望だけが無い。」っていったのを思い出すのは私だけではないはず!

また、アンジーの帽子が丸くてかわいかったし、懐かしい。
私は映画好きの母のもとで小さいころからよく、昔のアメリカ映画や、昔のアメリカを描いた映画をたくさん観て、1920年代の舞台を見ると懐かしさを感じます。ゴッド・ファーザーなんて何回も観ました。正直アメリカ文化はそんなに好きじゃありません、フランスとかのほうがずっと好きです。でも1920年代でも中流家庭に冷蔵庫があるの描かれていると、アメリカってやっぱすげーなって思います。母は太平洋戦争中でも立派な映画を作るから、余裕が違うなんてことも言ってました。今のアメリカに色々な余裕がるのか分かりませんが、せっかくハリウッドは大きな舞台セットや、素晴らしい俳優がいるし、大きなお金も動くんだからあんまりつまんない映画作らないで欲しいなぁと個人的には思います。3D頼り、日本や韓国の作品のリメイク、そんなに儲かるのかしらねぇくま