地球温暖化という言葉を初めて聞いたとき、それが意味するところを正しく理解できましたか?
私の知人で寒さに非常に弱い方は、暖かくなるのは嬉しいと思ったそうです。(実話)
「地球温暖化」=「地球の平均気温が上昇する現象」
これは間違ってはいませんが、本質を捉えていないと思うのです。
地球の平均気温が上昇したり下降したりするのは、これまで何回もあったことです。
ところが、今直面している地球温暖化は、かつてない急速な気温上昇であり、それによって急速な気候変動が誘導されて、地球上の生態系が対応できるかが問題です。
ゴアさんとIPCCがノーベル平和賞を受賞したことに対して、温暖化の原因が人為的なものとすることに懐疑的な方々がいます。
その根拠は、温暖化の原因を完全に解明できていないことや、温暖化シミュレーションが温室効果ガスの増大など人為的なことを原因とすることを前提としていること、少なからず政治的な利害関係が絡んでおり多分に情報操作の可能性があることなどでしょう。
事実を正しく理解して、真実を見つめて考え行動することは非常に大事なことです。しかし、温暖化現象の全てが人為的な原因ではないかもしれませんが、過去に例のない急速な温度上昇の背景には人為的な原因が皆無ということは説明がつかないことではないでしょうか。
温暖化に関する情報の一部だけを理解するとか、自分たちの都合の良いように解釈していると、真実が見えなくなります。自分は専門家ではないからと自らの判断を放棄したり、国や権威がある人たち・団体が言っていることだから正しいだろうと考えることは、謝った意見や行動を見逃す事につながると思います。
ゴアさんとIPCCがノーベル平和賞を受賞した理由と、彼らを含め地球温暖化を問題と考える人たちがこの受賞をスタートに過ぎないと言っている理由をよく理解して、温暖化に対してどのように取り組んでいくべきなのか一人一人が考えていかなければいけないと思います。