人工着色料は、シャンプー・リンスなどの日用品、化粧品、食品にまで広く使われています。これらは別名でタール色素、タール系人工着色材といい、原油の精製過程で取り出されるアスファルト(道路の舗装に使う原材料)から抽出されたタールを原料としています。


食品に使われることは少なくなってきましたが、それでもタール色素を使っている食品はまだ非常にたくさんあります。食品以外でも皮膚に対するダメージや皮膚から吸収されることによって健康を害する原因にもなっているそうです。


あなたの身のまわりにある食品、化粧品、日用品の成分に赤○とか黄○って入っていませんか?



食品      
  発ガン性 アレルギー 毒性
青色1号 動物実験で注射によって発ガンが見られた。
青色2号 経口投与による動物実験で成長抑制やけいれんが見られた。
注射による動物実験で発ガン・染色体異常を起こした報告がある。
赤色2号 変異原性、染色体異常の報告がある。動物実験で発ガン(肝臓ガン)が見られた。ラットによる実験で新生児の体重減少や死産があった。
米国では1976年に使用禁止されている。
赤色3号 染色体異常を起こす。発ガン性の疑いがある。ラットによる実験で赤血球減少、ヘモグロビン値の低下が見られた。
赤色40号 腎臓障害を起こす可能性が指摘されている。アレルギー性がある。食用赤色40号そのものには今のところ発ガン性を示すデータはないが、原材料のアークレシジンには発ガン性が認められており、残留している可能性がある。
赤色102号   動物実験で体重減少、染色体異常、遺伝子損傷性が見られた。じんましんを起こすことが知られており、アレルギー性がある。ヘモグロビン値の低下や血清トランスアミナーゼの低下を起こす。
赤色104号 遺伝子損傷性や染色体異常、催奇形性、発ガン性も認められている。諸外国で禁止されているところがある。(LD50=2260mg/kg)
赤色105号 動物実験で成長抑制、甲状腺の重量増加、総コレステロールの増加が見られた。遺伝子損傷性や染色体異常、発ガン性も認められている。諸外国で禁止されているところがある。(LD50=6480mg/kg)
赤色106号 諸外国で発ガン性が認められ使用禁止となっている。日本では多く使用されている。動物実験で変異原性、染色体異常が見られた。赤色タール色素の中では2号とともにもっとも避けたい着色料
黄色4号 動物実験で下痢、肝腫瘍、幽門部胃炎が見られた。発ガンや染色体異常の疑いがある。アレルギー性があり、じんましんやぜん息の発作誘因になる。
黄色5号 ラットの実験で乳腺ガン、染色体異常が見られた。そのほかの動物実験では、下痢、体重減少などの報告がある。アレルギー性があり、じんましんやぜん息の発作誘因になる。発ガンの疑いがある。(LD50=2000mg/kg)
       
化粧品      
  発ガン性 アレルギー 毒性
青色○号 多くのものに発ガン性が報告されている。200号台はとくに毒性が強い。青色1号には発ガン性が確認されている。
赤色○号 多くのものに発ガン性が報告されている。とくに200号台は毒性が強く口唇炎の報告も多い。219号の不純物は黒皮症の原因。202号でアレルギー性接触口唇炎の被害報告がある。404、405、219号は国内で自主規制対象されている。