業務プログラムであれば顧客と内容を詰めるところから顧客先への導入や運用まで経験していたが、インフラはやっていなかった。
当時お世話になっていたフリーランス人材紹介会社さんが「アプリケーションやっていた人を加えたいというインフラ屋さんがあるのでどう?」という提案を受け、かなり大きめのインフラ屋さんで仕事をしたことがあった。

入った現場には同じ人材紹介会社さんからの人が一人。それ以前に同じ人材紹介会社さんの正社員さんが受注者として入って開拓(結構優秀でした)していたところだそう。

入場すると、たまたま同じ人材紹介会社さんからの人が隣で、いろいろ教えて貰った。ちなみにそこではOSはほぼUNIX系。CentOSやAIXが主で、Windowsは全く扱っていなかった。
しばらくすると同じ会社経由でもう一人。だが、彼は4日くらいで辞めていった。
その後、「ミドルウェアの設定に詳しい奴がいないか?」と現場で話が出てきた。当時、私はそこそこミドルウェアができたので「そこそこできる人は居るかも」と話した。自分ができる、と言わなかったのは色々あるが、そこは割愛する。
すると隣の同じ人材紹介会社の人から「え、どういう人なの」と来たので「(そのときに使っていた)webサーバとDBのチューニングくらいできます」と答えた。
その彼というのがかなりのくせ者。正社員時代、某大手さんだったそう。で、そういう企業ではあまりいらっしゃらない金髪で、受注額やトラブルに対して契約先の会社にお金を請求したりしたりとか、犯罪まがい(いや、完全に犯罪だろう)を行っていたと話していた。

さて、ミドルウェアに詳しい人が云々の話になったとき、「やったー。これで3人紹介したからmacbook、ゲットだー」と。

え???
「エンジニアを募集している」という情報を人材紹介会社さんに流しただけである。更に言えば、3人目の紹介はその人ではなく私になるでしょ?(まあ、やっても人は増えないのでどうでもいいか、とか思ってた)
そこの人材紹介会社さん、付き合いが長く仲が良かったので尋ねると「3人紹介したからmacbookをプレゼントする制度はない」「そもそも紹介って、人の紹介であって案件の紹介ではないし、あり得ない。」と言っていた。そりゃそうだろう。
案の定、隣席の彼は「3人紹介したからmacbook欲しい」とか人材紹介会社に言ったそうだ。そこの社長がきっぱりと断ったとは営業さん経由で聞いた。ほっとした。

世の中には自分が得しそうな話を勝手に大きくする人って居るんだな、と新鮮で驚いた。少なくとも堂々とそういうことを口にする人って見なかったから。