昔、あるWebサイトのリニュアルをやったことがある。
顧客の課題に真摯に向き合い、いろいろと情報を自分なりに分析し、その解決策を提案してみたところ、それをそのまま受け入れて貰えた。
結果、当時提案したコンセプトはまだ残ったまま、サイトはリニューアルを繰り返されているようだ。なんと、それが15年前くらい前の話。当時考えたコンセプトが15年経った今でも受け続けられているのはうれしいものだ。確実に、そういう提案は得意!だった。

しかし今は事情が変わっている。

コンセプト自体は悪くないと思うが、具体案に落としていく中で、当時とWebの事情が全く違う。
SNSなんてものもなければ、googleが日本法人を作る前でもある。
今やOpenIDなんかで連携するのは結構当たり前。

今の仕事場の連中ったら、当時提案していた私以上に面白いものを提案している。ただ面白いだけではなく、理屈も有り、理想も有り、現実もある。それを高い次元でうまいこと融合させている感じだ。
こういう奴らがいるなら、私はそこで勝負するのでは無く、彼らに無い部分を補うことをおっさんの力でなんとかしていこう、と考えている。