先日メールで「ここのWebページ、マジ凄い」という紹介を受けた。

前後の文脈からすると「いい意味で凄いと感じたのだろうな」とは察しがついたが、実際に見てみると
・重い/反応が鈍い
・それほど珍しくもない
ので、実際何が凄かったのかよく分からなかった。

凄い、というのは強調する形容詞であって、状態を表す形容詞ではない。一緒にいて、同じ体験、たとえばジェットコースターに乗る、花火大会を見に行く、蛍を見る、スポーツ観戦をする、などの状況下で「凄いね」という会話があったとすれば、おそらく相手にも伝わるだろう。
小説内で前後に情景を精緻に書いていたりしていたりする場合は別として、一般に書き言葉で強調する形容詞だけを持ち出して使う、というのは誤解の元であるように思う。

強調の形容詞は、状態を表す表現がないなら、何を強調しているのか分からない場合が多い。そこを明確にすることで「自分の意図していることをきちんと表現する」ということにもつながるだろう。