最近、新聞やネットで「メール禁止」企業が増えているとか。職場のコミュニケーションと業務効率について考えてみたい。

私自身の経験では、オフィスに常駐するタイプの仕事に限るが、メッセンジャーソフトチャットをわざわざ同じフロア、歩いて十数秒圏内の人に連絡手段として使っている人で、仕事の効率がいい人をかつて一人もみたことはない。気軽にそういうことをすると仕事の割り込みが随時入るのだから当然と言えば当然だろう。ほとんどの場合、仕事をサボる手段や、なにかやましいことをやりとりしていた。

メールも、電話で15秒くらいで済むような要件をわざわざ3分くらい時間をかけて書いて送信、というのも見かける。手書きメモでいいものをわざわざワープロに入力しプリントアウト、というのも見たことがある。

非効率きわまりない、と言うべきだろうか。


その情報の性格によって使い分ける必要があるのだが、おそらくその使い分けができない人が多いため、ではないかと考える。

速報性の高い/低い情報、伝搬範囲が広い/狭い情報、保存性がない/必要な情報、重要度が高い/低い情報など、その性格によって使い分けはさまざまである。

例えばプロジェクトの情報を共有するなら、SNSのような仕組みの方が後からの参加者も情報を把握しやすいだろうし、誤って削除されてしまうことも少ないだろう。これは実際に試してみたいと思っている。

それにしても口頭のコミュニケーションが減った。同じフロアに居て、仕事ができない人ほど下手にITに依存しているように感じる。