「入り鉄砲と出女」は日本史で習ったこともあるかも知れない。幕府のひとつのセキュリティ対策だ。
温故知新、故きを温めて新しきを知る。

入り鉄砲は、当然ながら入ってくるもの。江戸に入ってくる武器は確認すべきモノである。セキュリティといえども同じで、怪しい武器が入ってくるのを検閲の必要がある、ということだ。
出女は、当然ながら出て行くもの。この女は、大名の近親者、つまり江戸で拘束している大名の妻など、人質をさす。つまり守るべき重要なものが出て行くのを検閲する必要がある、ということだ。

この考え方、今の情報セキュリティの考え方と照らしてどうだろう?ウイルス対策、データ漏洩を考えると
当時と何ら変わっていない。

江戸幕府がセキュリティに関して詳しかったか、ということではなく、頭を使って考えればそのくらいは当たり前に思いついた、ということだ。
テクニック的なところはいろいろとあるだろうが、基本的な考え方は変わっていないはずである。教育として、そのあたりは重要ではないかと思う次第だ。