2010/12/7 に開催された GeneXus Winter に参加した。
GeneXus とは、「仕様を入れれはコードが生成される」というもので、幾多のベンダーが挫折してきている経緯がある。しかし、このツールの歴史は実は20年を超える。南米ウルグアイの製品なので、日本に初めてやってきたのが2000年を超えてから。最近、日経コンピュータなどで取り上げられ、知名度が向上しているものだ。
C#やJava、Rubyなどのコードを出力する。Webシステムとクライアントサーバーに対応。ただ、ASP.netのようなのはないような感じ。
会場は結構な賑わい。ただ、私のように個人参加は少なかったのではないか。ほとんどが会社からつるんで来ている感じだった。
会場の段取り、仕切りは「ああ、手を出したい!」と思うレベルであったが、まあそれは本筋ではないので省く。
本題は内容である。
NEC情報の講演内容で、生産性を測定したり、生成されたソースコードの質をチェックしたりしたした結果を話していた。冗長なコートはあるが、SQL インジェクションやクロスサイトスクリプティングなど、セキュリティ関連は問題ないコードが生成されるそうだ。
生産性も、画面周りはまだ弱いところがあるようだが、概ね向上するとのこと。
そして本命は東洋大学での導入事例。ユーザー側からのメリットが盛りだくさんであった。
業務改善とITとの両輪、いわゆるビジネスプロセスリエンジニアリングで、ITコーディネータの立場としては結構興味のある分野。話を聞いていて驚いたのは、このツールはウオーターフォール型とアジャイルのいいとこ取りができるツールのようなのだ。
つまりは、設計したらそれを設定してやればソースコードとデータベース定義を作ってくれるので、変更にめっぽう強い。そこにテストデータを入れてやれば、プロトタイピングさえできてしまう。
ユーザーは改革業務に専念すれば、おのずと成果が出てくる。データベース変更を伴うような仕様変更でも、仕様さえ固まればツールが吸収してくれる。
GeneXusの思想として「未来の変化からビジネスを守る」というものがある。は?という感じだが、OSが変わる、データベースが変わる、とかいう変化が起こると、それだけで費用が発生するのが常であるが、ユーザー側にとってはそれは全く以て嬉しくないコストである。GeneXusはGeneXusが生成するコードを使えばいいのだから、未来に起こりうる変化で、コストが掛かりすぎてビジネスが成り立たない、ということを防いでくれる訳である。この思想はすばらしいと感じた。
なお、このツールを用いれば
・コンサルティングファーム、会計事務所など、特定の業務に強い専門家集団がITベンダーに頼らないシステム開発を行える。
ということになりそうである。
もしこれが開発の主流になったら、ホントにプログラミングしかしていないようなエンジニアは淘汰されるだろう。
GeneXus とは、「仕様を入れれはコードが生成される」というもので、幾多のベンダーが挫折してきている経緯がある。しかし、このツールの歴史は実は20年を超える。南米ウルグアイの製品なので、日本に初めてやってきたのが2000年を超えてから。最近、日経コンピュータなどで取り上げられ、知名度が向上しているものだ。
C#やJava、Rubyなどのコードを出力する。Webシステムとクライアントサーバーに対応。ただ、ASP.netのようなのはないような感じ。
会場は結構な賑わい。ただ、私のように個人参加は少なかったのではないか。ほとんどが会社からつるんで来ている感じだった。
会場の段取り、仕切りは「ああ、手を出したい!」と思うレベルであったが、まあそれは本筋ではないので省く。
本題は内容である。
NEC情報の講演内容で、生産性を測定したり、生成されたソースコードの質をチェックしたりしたした結果を話していた。冗長なコートはあるが、SQL インジェクションやクロスサイトスクリプティングなど、セキュリティ関連は問題ないコードが生成されるそうだ。
生産性も、画面周りはまだ弱いところがあるようだが、概ね向上するとのこと。
そして本命は東洋大学での導入事例。ユーザー側からのメリットが盛りだくさんであった。
業務改善とITとの両輪、いわゆるビジネスプロセスリエンジニアリングで、ITコーディネータの立場としては結構興味のある分野。話を聞いていて驚いたのは、このツールはウオーターフォール型とアジャイルのいいとこ取りができるツールのようなのだ。
つまりは、設計したらそれを設定してやればソースコードとデータベース定義を作ってくれるので、変更にめっぽう強い。そこにテストデータを入れてやれば、プロトタイピングさえできてしまう。
ユーザーは改革業務に専念すれば、おのずと成果が出てくる。データベース変更を伴うような仕様変更でも、仕様さえ固まればツールが吸収してくれる。
GeneXusの思想として「未来の変化からビジネスを守る」というものがある。は?という感じだが、OSが変わる、データベースが変わる、とかいう変化が起こると、それだけで費用が発生するのが常であるが、ユーザー側にとってはそれは全く以て嬉しくないコストである。GeneXusはGeneXusが生成するコードを使えばいいのだから、未来に起こりうる変化で、コストが掛かりすぎてビジネスが成り立たない、ということを防いでくれる訳である。この思想はすばらしいと感じた。
なお、このツールを用いれば
・コンサルティングファーム、会計事務所など、特定の業務に強い専門家集団がITベンダーに頼らないシステム開発を行える。
ということになりそうである。
もしこれが開発の主流になったら、ホントにプログラミングしかしていないようなエンジニアは淘汰されるだろう。