システムにおける品質、というものがIT業界へほとんど浸透していないようだ。
大手ベンダーは品質管理に関する部署があることも多いので、とりあえずはマシである。しかし、私が携わった中小零細では品質に関して敏感なベンダーは、ほとんどなかった。あったところでもバグがないか、テストを丁寧に実施する、というレベルである。
品質、というものについて、残念ながらまだまだ意識が低いのだ。
実例をいくつか挙げる。
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例1:俺が作ったものなんだからケチを付けるな
というのはどうだろうか?
人というものは間違いを起こすもの。人を信用するか否かの問題ではない。こういうエンジニアの成果物の傾向としては「独りよがり」である。プログラムであれば仕様を無視している部分があったり、仕様であれば要件を無視している部分がある、という傾向があった。
これはエンジニアの品質の考え方として最低で、この業界からそのような輩は追放すべきだと思う。
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例2:テストは十分にしたのでバグはない。しかし、テスト結果資料はない。
というのはどうだろうか?
実際、バグはなかったのかもしれない。しかし、どこをどうテストしたかの観点が全く分からないなら、安心して使えるものと言えるだろうか。
テストシナリオとテスト結果(エビデンスと呼ばれることが多い)を残して、確認が取れる状態にする必要がある。条件や状態の勘違いで誤っている場合もあるうえ、後で「あれはどうだったっけ?テスト項目にあったっけ?」という確認も取れないからだ。
顕在化しているバグがないことは高品質であるための条件である。しかし、顕在化しているバグがないだけで高品質であるとは言い切れない。
ここは実務上、このように勘違いしている方も多いようなので、敢えて日を改めて書いてみる。
大手ベンダーは品質管理に関する部署があることも多いので、とりあえずはマシである。しかし、私が携わった中小零細では品質に関して敏感なベンダーは、ほとんどなかった。あったところでもバグがないか、テストを丁寧に実施する、というレベルである。
品質、というものについて、残念ながらまだまだ意識が低いのだ。
実例をいくつか挙げる。
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例1:俺が作ったものなんだからケチを付けるな
というのはどうだろうか?
人というものは間違いを起こすもの。人を信用するか否かの問題ではない。こういうエンジニアの成果物の傾向としては「独りよがり」である。プログラムであれば仕様を無視している部分があったり、仕様であれば要件を無視している部分がある、という傾向があった。
これはエンジニアの品質の考え方として最低で、この業界からそのような輩は追放すべきだと思う。
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例2:テストは十分にしたのでバグはない。しかし、テスト結果資料はない。
というのはどうだろうか?
実際、バグはなかったのかもしれない。しかし、どこをどうテストしたかの観点が全く分からないなら、安心して使えるものと言えるだろうか。
テストシナリオとテスト結果(エビデンスと呼ばれることが多い)を残して、確認が取れる状態にする必要がある。条件や状態の勘違いで誤っている場合もあるうえ、後で「あれはどうだったっけ?テスト項目にあったっけ?」という確認も取れないからだ。
顕在化しているバグがないことは高品質であるための条件である。しかし、顕在化しているバグがないだけで高品質であるとは言い切れない。
ここは実務上、このように勘違いしている方も多いようなので、敢えて日を改めて書いてみる。