SQL Server は 2000、2005とも開発用に Developer Edition を購入していた。開発にしか使えないが、1万円を割る価格でSQL Server のフル機能を試せる。

しかし、そんなフル機能を使うシチュエーションって、ほとんどなかった。例えば、データの分析は別のソフト(SPSSとか)に渡したりしていたのでOLAPを使うわけでもなし。クラスタリングする訳でも無し。

最近仕事で クライアントには SQL Server 2008 R2 Express Edition をダウンロードして使っていたが、サーバーのデータベースに Management Studio (SQL Server 2008 R2 Express Edition に同梱)を使って操作できるなど、不便を感じなくなっている。
メモリが1Gまで、とか制約がある(ハードウェア的に、ではなく、SQL Server 側で制限しているので気にする必要はない)ものの、充分使える。マイクロソフトとしてはここから製品版に移すときにもシームレスに、という腹づもりなのだろうか。だとすると、私はそれにまんまと引っかかっていることになる。

Accessを使う場合でも、データベース部分は SQL Server 2008 R2 Express Edition とか真っ当なDBMSにする方がいい。
例えば処理速度。以前、Accessのデータベースに繰り返し処理のバッチ実行に3時間ほどかかる、とぼやいている人がいた。当時ではかなり高性能のマシンだった。そこでデータベースをSQL Server に移し、処理性能の悪いパソコンで試してみたら、処理時間が15分ほどに短縮された(ちょっと数字は記憶で曖昧)経験がある。これだけを取り上げてもメリットは大きいだろう。このパフォーマンス向上のためのソフトウェアが無料で入手できるのだ。

データベースソフト自体は敷居が高いかも知れないが、使いやすいツールもいろいろ付加されている。このあたりを勉強すればAccessからの脱皮の近道になるかも知れない。