もう絶対にやりたくないこと ブログネタ:もう絶対にやりたくないこと 参加中


高いところ、大嫌いである。もう絶対にやりたくないこと。それは「バンジージャンプ」と「スカイダイビング」。


オーストラリアのケアンズへ遊びに行く、と決まったとき。遠距離恋愛の彼女が「じゃ、バンジーしてきて」と電話口で言った。思わず「うん」と言った手前、飛ばないわけにはいかない。
当時、23歳。会社の組合主催だったが、参加者は同期の男女それぞれ6人ずつの12人。空気、海、とても綺麗だったし、ガイドの人が日本人のお姉さん。そのお姉さんと仲良くなったせいか、帰りはビジネスクラスだった。

そろそろ本題のバンジーである。

櫓を登るのでさえ、手すりにつかまりながらおそるおそる。一緒に登った友達に「なにやっとんねん」と一括されたが、怖いものは仕方がない。
ゆるりゆるりと頂点へ。

私が上に上がりきった時には、飛ぶ予定の6人のうち、3人が飛んでいた。で、上がって間もなく、1人が飛んだ。受付は一緒に登った奴より先にしたので、そのとき「俺、最後じゃなくてよかった」と思ってたら、それがしっかりビデオに記録されていた。

次は私だ、と思って準備すると、一緒に登った友達が先だった。ええーー!俺は一人、この高台に置いて行かれるのか!そう考えるだけで足が震えた。

友達が無事に飛んだらしい。が、こちらは震えるばかり。


とうとう私の順番が来た。
足にタオルを巻き、ゴムを巻き、ということをしている最中も、逃げ腰。いざ巻き終わって、台、そう、飛び込み台みたいな板っきれだった印象があるが、そこも前に出られずに「モットモットモット~」と前に促された。
そのときに遠くの海がもの凄く綺麗だったので、なるだけ遠くを見るようにした。たぶん、首は上を向いていたと思う。名前を聞かれて「ハーイ ○○サン サン ニー イチ トべー」とのかけ声と共に、水泳の飛び込みの要領で、遠くの海めがけて飛び込んだ。が、現実はほぼ真下に。もの凄い勢いで下の池が近づいてくる。耳には空気を切る音。が、ゴムの影響で徐々にスピードは落ち、池の手前で上に。

上に跳ね上げられたあとは、また自由落下。ここでもゴムが効く。この時点でちょっと楽しくなってきたので、英語で観客に挨拶をした。かなりイカレていたと思う。


降りた後、白人の女性に「hai!」と笑顔で挨拶された。私も挨拶し返したが、彼女がもう15歳くらい大きければな、と思った。どうみても幼稚園か小学校くらいだったから。



そういう状態ではあったが、櫓を登る恐怖はもう経験したくない。飛んでからのハイな時間と、飛ぶ前の恐怖を天秤に掛けると、どう考えても恐怖が大きいからだ。


なお、冒頭に登場した彼女だが、私の数ヶ月後に、ニュージーランドでもっと高いところからのバンジーを飛んだそうだ。天晴れ。



その後、スカイダイビングをする羽目になったが、この恐怖はとても語りきれるものではないので、またの機会に。