ブログネタ：深夜2時、大好きな人から「会いたい」と言われたら？ 参加中今となっては家庭持ちなので不倫でもしない限りそういうことはないだろう。深夜２時ではないが、似た時間帯だったので、ちょっと過去を思い出してしまった。
横浜市の北部、東急田園都市線（今は名称、変わったのかな？）沿いに住んでいた頃、趣味の集まりに週に一回程度参加していた。そこで知り合った、他県に住んでいる女性に気に入られ、彼女の友達を含めてよく飲みに行くようになった。彼女を含め、全員仕事を持っていた。女性が７～８人の中に、男は私ともう一人ぐらい。同年代と言うこともあり、楽しかった。
その彼女と付き合っていたかどうかというと、彼女の気持ち次第ではないかと思う。というのも、彼女は結婚していたから。
旦那さんも彼女を通じて知り合った。子供はおらず、旦那さんは忙しいうえに出張が多かったため彼女は寂しかったのかも知れない。旦那さんが在宅か否かに関わらず、男女何人かでときどき家に遊びに行き、酒盛りをし、泊めて貰ったりしていた。
そのうち、私が別の趣味団体の一時的に応援に行ったところ、その彼女も他の女性には声を掛けずに参加してきた。集まりが終わると自然と２人で飲みに行き、話す機会が増え、親密になっていった。
その一時的な応援が終わったら、当然２人で会う回数が減る。そうなると手段が「電話」に変わった。まだ携帯電話がほとんど普及していない時代だし、電子メールも一般化していなかった。彼女からの留守電が入っている日は旦那さんが出張で電話が欲しい日。そもそも私は帰りが遅かったので、夜の１１時とか、１２時から話し始め、１０分から、長くても３０分くらい。ほとんど話を聞いてあげるだけなのだが・・。
そんなとき、いつもと様子の違う電話があった。翌日が休み、ということもあったのだろう。確か夜の１１時頃から話し出して、３０分を過ぎてもも電話を切る気配がない。そのくらいからリフレインになって、同じ話を何度か聞かされることになる。１２時を過ぎると、家族の問題になってきたり・・・。独身だった私にはややこしい話はよく分からなかったが、とりあえず聞いた。
そして、深夜の１２時半頃「今すぐ来て」「会いたい」と言ってきた。初めは冗談でからかっているだけだと思っていたが、いくら旦那の話や世間体の話をしても「意気地無し」とか「他に女がいるのね」とか。
そうなってくると今度顔を合わせたときにお互い気まずいだろう。また、こんな不毛な話をだらだら続けるのは嫌だし、相手がどう出るか見てみたかったこともあり１時過ぎに、「わかった。今から行くから待ってろ」と言った。「えっ？」と、若干同様気味の声は聞こえた受話器の向こうを気遣うことなく、すぐ受話器を置いた。
素早く着替えて、地図を頭の中に叩き込み、バイク用にしていたジャンパーを着て、YAMAHAのオフロードバイクで向かった。夏が過ぎて、秋の初めごろだった記憶がある。真夜中はさすがに冷える。高速は空いていたものの、それでも１時間半くらいかかった。
２時半。彼女の家の電気は点いていて、バイクの音が家の前で止まると玄関から出てきた。申し訳なさそうな顔と「ごめんね」と言っていたが、近所の目もあるので耳元で「僕も会いたかったから」「さ、寒いから早く入れて」と、彼女の罪悪感を打ち消すような言葉をかけた。
そういう無茶はたしなめないといけないだろう、と今では思うようになったが、こういう経験があるからかもしれない。