過去、凄いOSだと、驚いたものがある。

昔、MS-DOSはフロッピー起動であった。これでもバージョンが5ぐらいになり、HDDにインストールするとなると、フロッピー3~4枚を費やした覚えがある。Windows 3.1、これは厳密にはDOS上で動いたのでOSというのは間違いかも知れないが、確かフロッピー16枚だった。

OS/2 Warpという、DOSもWindowsも動くOSもあった。これはこれでよかったのだが、インターフェースが野暮ったいとか、いろんな理由でいなくなった。


そういう経験をしているところで凄い!と思うOSに出会った。超漢字 である。
昔はDOS/VマシンにOSとしてインストールできたが、今ではVM上での動作がサポートされているそうだ。このOS、国産である。東京大学の坂村健教授(役職間違えてたらすいません)の考案したものである。TRONといった方が有名かも知れない。TRONには種類がいくつかあり、組み込み系のITRONやμTRON、リアルタイムOSのCTRON、ICカードなどのeTRON、そしてGUIを実現したBTRON。超漢字はBTRONの延長線にある。

凄い!と思うところはいくつかある。
・まだDOSの時代にGUIを実現していた。
・OSの容量が小さい/軽い/起動が速い
・使える文字がハンパではない。日本で使っている文字で使えないものはないのでは?梵字の含め。
・実態とショートカットの概念をWindowsでは95から導入していたかと思うが、それ以前から同様の実身/仮身というものを作っていた。

今でも販売はされていて、自治体では外字の関係で引き合いがあって使われているケースもあるらしい。確かに、外字を登録するぐらいなら、コードがある(確かTRONコードといったはず)方がいい。

Webサーバなどのソフトも提供されていて、Windowsで表示できない漢字を画像で返すような仕組みを提供していたりするらしい。



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