今居る現場で、WBSやらAs-IsやらTo-Beやら言葉を良く聞くようになった。
ただ、なんだか話が合わない。

WBS ・・ 作業をある程度小さい単位に落とし込んだもの、であるが、現在の現場ではスケジュールのことを指している。

まあ、これはよくあることだ。

As-Is、To-Be ・・ 現状の姿とあるべき姿、を指す言葉である。この使い方は間違っていないのだが、その過程が全く違うのだ。

長くなるので深くは言及しないが、As-Is/To-Beを語るなら、ビジネス(業務)、データ(情報)、アプリケーション、情報基盤(テクノロジー)に分けて、それぞれどう変更していくのが望ましいのか、という観点が必要である。また、業務に従事する人たちの成長(変革)、内部プロセス、顧客企業にとってのお客様、更に収益の観点でどうなればよいかの分析はしておく必要があるだろう。

そのあたりの理解がなく現在の現場では「今はこうだから今度はこうならいいのでは?」というレベルの話しかされていないことが横行している。そういう定性的なモノをTo-Beと言っているあたり、可笑しいと言うよりは、空恐ろしい。

技術的な用語の理解が足りないよりも顧客企業に多大な迷惑を掛けることになる。せめて上流に携わるものはそれなりの学習をきちんとして欲しい。でなければIT業界への信頼性は著しく損なわれるだろう。