
変な鍋も含めて、色々試した経験はある。
観点としては3つ。
・鍋は仕切れ!
・鍋の思い出
・何鍋が好き?
をそれぞれ勝手に書く。
【鍋は仕切れ!】
一般的なことである。家庭でなら親がする「鍋奉行」。しかし会社等の宴会では牽制しあってなかなかうまくいかないようだ。そこで「俺(私/僕)、鍋奉行しまーす。至らぬ点は言ってくださいね。」とやればいい。
鍋奉行をすると、結構「何も食べられない」のだが、コントロール次第では食べられる。しかし、敢えて「奉仕に専念する」という道を選んでみよう。
そうすることで、周りが見えてくる。「誰がどのペースで何を食べているか」が分かる。好きな食べ物の嗜好が分かれば、「苦手な上司」「好みの異性」等へのアプローチするネタが増える、
人間関係の基本はコミュニケーションだ。人が面倒くさがる/嫌がる仕事をすると、人と打ち解けやすくなるのだ。人間関係に悩む人にはお勧めである。
【鍋の思い出】
仙台に配属になった会社の同期宅に泊めてもらったとき、同期が6名ぐらい集まり鍋をしようということになった。買出しの際に、前々から試してみたいものがあって、カゴにこっそり入れたつもりが見つかり、変な顔をされたが、「いいぞ、これ」と押しきった。
いざ鍋を始め、食べ始めると人気商品となり、瞬く間になくなってしまった。その具、とは「餃子」で
ある。焼いたものではなく、生か冷凍。中国では焼かずに水餃子にするが、それに近い。なお、焼売もいい。ただし、形状的に中心まで温まるのに少し時間がかかるので、それには注意が必要だ。
結婚してこの街に住み始めたころ、女友達が2人、訪ねてきた。そこで住んでいたマンションの2軒隣にあった飲み屋に行った。ここ、店主の気まぐれで仕入れが変わったり、変なメニューが多かったり、と一風変わった店だったが、お勧めを聞くと「鍋」だった。
はじめは何の変哲もない鍋。食べていると、頃合を見計らって店主が来て、鍋に何か入れてかき回し始めた。すると鍋の色が味が大きく変わり、味も何味だったか忘れたが、違うものになった。これはこれでまた美味い。
さらにもう一回、投入された。これはチーズやらトマトらしく、鍋が赤くなった。店主曰くイタリア風だと言っていたが、これも美味かった。最後に、この状態でご飯が投入され雑炊になったが、変な味ではなかった。いろいろ変化させるが、ちゃんとおいしいものになるよういろいろ試したとのことで、店主の努力に脱帽した。
【何鍋が好き?】
確か大学生のときに実家で初めて食べた、鴨鍋。それも、具材は「白菜の葉の先端に近い部分」が堪らなく美味い。同じ白菜でも芯に近い部分は厚いこともあるのだろう、そこまでの味はには仕上がらない。
鍋で大切なのは、出汁がでる食材と、その出汁を吸う食材のバランスではないかと思っている。鶏の鍋と比べて、出てくる出汁がいい。その出汁を白菜は上手に吸うようなのだ。
鴨は、昔の日本では今の鶏のようによく食べられていた食材だったと、どこかで聞いた覚えがある。明治に入るまで牛肉なんかも食べていなかったそうだから、肉といえばコレだったのだろう。いや、こんな食材を食べれていたなんて、昔の日本人は幸せだったな、と思う。