POSと言えば一般的にはレジのPOSシステムが有名であるが、その話ではない。
医療分野でのカルテの書き方である。
医療分野でいうところのPOSは Problem-oriented System または Patient-oriented System の略語として使われている。前者は「どういう問題が患者におきているか」であり、後者の「患者の症状を中心に」という事で、意味的には同義と考えて良いだろう。
患者に関わるのは主治医のみならず、看護師、薬剤師、栄養士、臨床検査技師、放射線技師、他科の医師、事務職などのメンバーが関わるが、皆患者を取り囲むが如く連携することもPOSの重要なポイントである。
POMRとは、POSの考えに則った診療録、つまりカルテの書き方である。
POSでの診療の進め方はプロジェクトマネジメントの手法と相当重なる。
主治医がプロジェクトマネージャーだ。プロジェクトは通常、患者ごとに立ち上がる。
まず、既往歴/家族構成/保険の種類などの基礎的な情報と、診察での所見、検査結果の情報を総合的に判断し、治療方針を決める。ここがプロジェクトでいうところのPにあたるだろう。
上記の治療方針に沿って治療を進めるが、思惑通りに治療効果が上がっているかも確認するし、必要に応じて薬剤や追加検査、看護師への指示などが必要になる。ここがプロジェクトでいうDCAにあたる。
実は、カルテは明確なフォーマットが法律では定められていない。医師会などが任意に決定しているため、地域によって形式が違うこともある。また、記載内容も法律で決められているものは少なく、細かくこのように書くこと、とは定められていない。医師会などで書き方を指導しているに留まる。
しかしながら、カルテは裁判沙汰になることが多く、書き漏らしも要らないことの記入もしないよう洗練されている。一方、ITでの成果物でカルテのように真剣に書かれているものは皆無といえるだろう。この真剣度はIT分野でも参考になるだろうと思い、つらつらと書いてみた。
医療分野でのカルテの書き方である。
医療分野でいうところのPOSは Problem-oriented System または Patient-oriented System の略語として使われている。前者は「どういう問題が患者におきているか」であり、後者の「患者の症状を中心に」という事で、意味的には同義と考えて良いだろう。
患者に関わるのは主治医のみならず、看護師、薬剤師、栄養士、臨床検査技師、放射線技師、他科の医師、事務職などのメンバーが関わるが、皆患者を取り囲むが如く連携することもPOSの重要なポイントである。
POMRとは、POSの考えに則った診療録、つまりカルテの書き方である。
POSでの診療の進め方はプロジェクトマネジメントの手法と相当重なる。
主治医がプロジェクトマネージャーだ。プロジェクトは通常、患者ごとに立ち上がる。
まず、既往歴/家族構成/保険の種類などの基礎的な情報と、診察での所見、検査結果の情報を総合的に判断し、治療方針を決める。ここがプロジェクトでいうところのPにあたるだろう。
上記の治療方針に沿って治療を進めるが、思惑通りに治療効果が上がっているかも確認するし、必要に応じて薬剤や追加検査、看護師への指示などが必要になる。ここがプロジェクトでいうDCAにあたる。
実は、カルテは明確なフォーマットが法律では定められていない。医師会などが任意に決定しているため、地域によって形式が違うこともある。また、記載内容も法律で決められているものは少なく、細かくこのように書くこと、とは定められていない。医師会などで書き方を指導しているに留まる。
しかしながら、カルテは裁判沙汰になることが多く、書き漏らしも要らないことの記入もしないよう洗練されている。一方、ITでの成果物でカルテのように真剣に書かれているものは皆無といえるだろう。この真剣度はIT分野でも参考になるだろうと思い、つらつらと書いてみた。