【リスク 概念 1】
プロジェクトはある独自の成果をあげるためのものです。よって、似た事例を参照することはできても、以前の仕事を全くコピーで利用する、ということができません。
つまり、予測不可能な、想定外の事が起こる可能性は常にある、ということです。
ここでいうリスクは、通常言われる「プロジェクトに悪い結果をもたらす要因」だけではなく、「プロジェクトによい結果をもたらす要因」も含まれます。
基本的に「備えあれば憂いなし」だと考えてください。計画プロセス(備え)はありますが、実行プロセスはありません。もしもの場合には監視・コントロールプロセスで対応するのです。
さて本題に戻ります。
リスクマネジメントでは
11.1 リスクマネジメント計画
11.2 リスク識別
11.3 定性的リスク分析
11.4 定量的リスク分析
11.5 リスク対応計画
11.6 リスクの監視コントロール
が定義されています。
11.1 リスクマネジメント計画 (計画)
誰がどういう責任を持って、どのタイミングでチェックするのか、その際の指標は、などを決めます。
なお、RBS(リスク・ブレイクダウン・ストラクチャー)や発生確率・影響度マトリックスなどでの利用などを使えば、使わないときよりはリスクが漏れにくく精度の予算化が可能であるようです。
11.2 リスク識別
プロジェクトに対するリスクの識別す。プロジェクトを進めていくと、11.1で当初考えた項目以外に、新たに発生するリスクもあります。それはこのプロセスで識別します。
11.3 定性的リスク分析
リスクの発生時の影響を定性的に分析します。
11.4 定量的リスク分析
リスクの発生時の影響を定量的に分析します。
11.5 リスク対応計画
リスクが発生したときの対応方法を計画します。
なお、11.1~11.5まで、プロセスとしては分かれていますが、現場では一気に検討されることもよくあります。ただし、経験によってはそこまで検討する必要がないものもありますが、作業としては「これだけの考慮は必要」なのです。
この計画プロセスは特に「経験」と「危機意識」がモノを言うプロセスでしょう。指示待ちの人、寄らば大樹の陰的な考えの方には向かないでしょう。自分で率先して行うことも大切ですが、周りからも意見を出しやすいようにする土壌作り、雰囲気作りが大切でしょう。
11.6 リスクの監視コントロール
リスク計画に基づき、リスクの監視を行い、リスクが発生した場合は計画したコントロールを行います。ただし、想定外のリスクが発生したときは、このプロセス内で11.1~11.5に相当することも行ってしまう、と点は注意してください。これは、他の知識プロセスにも影響があるから、併せてコントロールが必要だから、と理解すればそう難しくないでしょうか。
なお、大規模プロジェクトか、危険なプロジェクト、外部要因による反対が見込まれるプロジェクトではよく検討されているようです。業種で言えば建設業では洗練されているでしょう。しかし、IT業界ではリスクマネジメントがまともに行われているケースは聞きません。業種によっても重要度は異なるようです。
プロジェクトはある独自の成果をあげるためのものです。よって、似た事例を参照することはできても、以前の仕事を全くコピーで利用する、ということができません。
つまり、予測不可能な、想定外の事が起こる可能性は常にある、ということです。
ここでいうリスクは、通常言われる「プロジェクトに悪い結果をもたらす要因」だけではなく、「プロジェクトによい結果をもたらす要因」も含まれます。
基本的に「備えあれば憂いなし」だと考えてください。計画プロセス(備え)はありますが、実行プロセスはありません。もしもの場合には監視・コントロールプロセスで対応するのです。
さて本題に戻ります。
リスクマネジメントでは
11.1 リスクマネジメント計画
11.2 リスク識別
11.3 定性的リスク分析
11.4 定量的リスク分析
11.5 リスク対応計画
11.6 リスクの監視コントロール
が定義されています。
11.1 リスクマネジメント計画 (計画)
誰がどういう責任を持って、どのタイミングでチェックするのか、その際の指標は、などを決めます。
なお、RBS(リスク・ブレイクダウン・ストラクチャー)や発生確率・影響度マトリックスなどでの利用などを使えば、使わないときよりはリスクが漏れにくく精度の予算化が可能であるようです。
11.2 リスク識別
プロジェクトに対するリスクの識別す。プロジェクトを進めていくと、11.1で当初考えた項目以外に、新たに発生するリスクもあります。それはこのプロセスで識別します。
11.3 定性的リスク分析
リスクの発生時の影響を定性的に分析します。
11.4 定量的リスク分析
リスクの発生時の影響を定量的に分析します。
11.5 リスク対応計画
リスクが発生したときの対応方法を計画します。
なお、11.1~11.5まで、プロセスとしては分かれていますが、現場では一気に検討されることもよくあります。ただし、経験によってはそこまで検討する必要がないものもありますが、作業としては「これだけの考慮は必要」なのです。
この計画プロセスは特に「経験」と「危機意識」がモノを言うプロセスでしょう。指示待ちの人、寄らば大樹の陰的な考えの方には向かないでしょう。自分で率先して行うことも大切ですが、周りからも意見を出しやすいようにする土壌作り、雰囲気作りが大切でしょう。
11.6 リスクの監視コントロール
リスク計画に基づき、リスクの監視を行い、リスクが発生した場合は計画したコントロールを行います。ただし、想定外のリスクが発生したときは、このプロセス内で11.1~11.5に相当することも行ってしまう、と点は注意してください。これは、他の知識プロセスにも影響があるから、併せてコントロールが必要だから、と理解すればそう難しくないでしょうか。
なお、大規模プロジェクトか、危険なプロジェクト、外部要因による反対が見込まれるプロジェクトではよく検討されているようです。業種で言えば建設業では洗練されているでしょう。しかし、IT業界ではリスクマネジメントがまともに行われているケースは聞きません。業種によっても重要度は異なるようです。