PMBOKはバイブルではない

たまにPMBOKを絶対視し、その定義に合うか否かという議論になることがある。これは、意味のある議論なのだろうか？
諸説あるようだが、バイブル、つまり聖書は2,000年くらい内容が改訂されているわけではなく、これからも変わることはないだろう。勿論、解釈が変わることはあるだろうが。

ところがPMBOKはどうか？有用なことは多く書いてあるが、改訂されているし、今後も改訂が進められることになっているので、進化するものなのだ。


PMBOKはいくつかの例外を除いて、あまり細かいことまでは書いていない。例外としてはEVMなど、計算式があるものである。

それ以外は「自分たちでプロジェクトで合うように考えろ」というスタンスなのだろうと思う。日本人は真面目なのでその通りにやろうとするが、アレンジしようが、他に考慮することを追加しようが、一向に構わないのである。

目的は何か。プロジェクトを成功裡に導くことではないのか？ならば、あまりこだわりすぎない方がいい。少なくともPMBOKに関しては原理主義者はいらないと思う。