小学校でお手伝いする機会があった。興味があったので、学校のHPや、その自治体に属する小学校のページもついでに見てみた。

いくつか気になる点があった。

まず、保守や更新の観点。
学校ごとの特色、と言ってしまって良いのか、作りがバラバラである。先生の力量に依存するのだろう。が、先生は異動することがあるので場合によってはメンテナンス不能になりやしないか?実際、更新が年単位で滞っているところもある。また、HPの更新は結構手間が掛かるもの。つまりは「余計な負担」である。
いくらか手当を出す、学校の事務員が仕事として行う、教育委員会などである程度標準化する、等、先生の負担を減らしてあげないと気の毒ではないだろうか?

次に、情報の扱い方
学校の先生によって「情報の扱い方」が揃っていないようである。中には「関係者以外は来るな」的なことを書いているページもあった。このあたりも教育委員会などである程度標準化するなりしないと、個人任せになってしまう。

最後に、方向性。
「誰のためのHP?」という問いをしたときに、ほとんどの学校が自己満足ではないかと思うくらい、ひどいものだった。閲覧する人は誰か?誰もわざわざつまらないページなんて見ない。よほど素晴らしい活動でもない限りは、在学生/転居してくる可能性のある保護者に限られるのではないか?なら顧客に向いたターゲットのページにしたほうが良い。
特に後者に対しては「学校の地図や電話番号」「教育方針」くらいは関心事項だろう。できれば「転居される予定の方へ」などというページがあってもいいのではないかと思う。

いずれにせよ、企業HPのような真剣さは感じられない。
なら、いっそのこと、子供にHPを考えさせ「どういうものなら面白いか、閲覧数が増えるか」というような実験をさせるのも面白いと思う。「考える力」は初等教育からあっていいのではないだろうか?