システムタイトル:
 ・証券会社の基幹システム 汎用機からUNIXへの移行

業種:
 ・金融業

システム概要:
 ・証券会社が基幹システムを汎用機からUNIXへ更改するシステムであった。
 ・Excelで作成したドキュメントをツールに通すと、Javaのクライアント側のソースコードが出来上がる、というツールが提供されていた。

システム構成:
 ・大型汎用機(更改前) UNISYSだったと思う。あまりそちらを意識することはなかったので・・。
 ・サーバー(更改後) NECのUNIXサーバー HP-UX
 ・アプリケーションサーバー WebLogic
 ・言語(更改前) COBOL
 ・言語(更改後) オンライン系 Java/バッチ系 COBOL

留意点:
 ・(自作ではないので、とりあえずなし)

その他:
 ・よくもまあ、こんなツールを、と感心した。
 ・ExcelのドキュメントからVBAで他の言語の生成、というのを目の当たりにして、この延長線上に部品化を含め考えればプログラミングレス構想があるのでは?ということを考える、いい機会になった。
 ・移行は私の得意業務だが、このCOBOLでも少し癖があった。具体的には、更改前のCOBOLは標準COBOLを拡張しており、数字項目の桁数を多く取れるようになっていた。
 ・バッチ処理ということを考えると、大型汎用機の優位性はまだまだ、とも感じた。この感覚は、その後UNIXのバッチ処理管理ツールのJP1に触れたときもそう感じた。逆に言えば、JP1の癖を理解してバッチ設計からプログラム設計に落とし込めなければならないのだが、そういう技術者が少ないのだろう。
 ・金融系で、1円未満の単位の数値の扱いがあった。しかし、その際、Javaでどういう注意が必要か、ということがプロジェクト全体の決めごととして周知されていなかった。知ってる人は知っているが、知らない人は知らない、という状態はプロジェクトとしての品質に影響する。「参加メンバーに最低限これだけは」という共通認識の周知は必要であるとつくづく思った。