Integer と Long 、通常はどちらを使われるだろうか?

Integer は 2バイト、つまり 2 の 16 乗通りの数字が表現できる。65536通り。これは、Excel 97~2003までの最大行数と一致する。
だからといって、VBA内で「Excelの行数はIntegerで管理すればいい」とはならない。65536通りだが、Integerはマイナスの値も取る。マイナスもプラスも32768通り。ゼロはプラス側扱いで、-32768~+32767の値を管理できる、ということになる。つまり、行数管理はIntegerでは不足するということになる。
中には Integer を使わない、というように内部規約にしているところもあるらしい。

Long は 4バイト、つまり 2 の 32乗通りの数字が表現できる。2バイトが4バイトだから、扱える数字が65536の倍か、というとそうではない。よく使う10進数なら、桁が1つ増えると扱える数字が何倍になるだろうか?例えば、2桁だと00~99の100通りだが、3桁だと000~999の1000通り。つまり、10進数で1桁増えると扱える数字が10倍に増えるのである。n進数なら、1桁増えると扱える数字がn倍になる。つまり、LongはIntegerより2の16乗ものパターン、4294967296
通り、つまり、Integerの65536倍の数字パターンを表現できる。

金銭管理でも、一般家庭ならLongまでで充分だろう。