システムタイトル:
 ・部品表からの製品の質量の管理

業種:
 ・金融業

システム概要:
 ・汎用機上のCOBOLプログラムの2000年問題の調査と対応(それ以外もあったが、ここではそれだけに絞る)を行うことになった。コンパイルリストから該当箇所をマークする、という地味な作業が予定されていた。
 ・コンパイルリスト(印刷イメージ)をPCにテキストデータで転送し、Excelで読み込み、怪しそうな行を洗い出すツールの作成をを提案し、採用された。

システム構成:
 ・大型汎用機 富士通M780。
 ・そのころから、専用端末や専用エミュレータではなく、PCにLANカードを差したものが大型汎用機に接続できるようになっていた。そのPCは富士通製だった記憶がある。
 ・古い話なので、Excel 95 だったか、5だったか、ちょっと定かではないが、たぶん5だったかと思う。

留意点:
 ・COBOLのコンパイラの印刷結果にはページ数やページ制御文字があったため、除外するようにした。
 ・更に参照行/参照先行などの情報もあった。それはとことん利用するようにした。COBOLには集団項目というものが使えるが、個別の項目が怪しければ集団項目も怪しくなるようにしたり、DATA DIVISION のどこ(展開されたCOPY句の中も含めて)かを特定できるようにした。
 ・怪しい行はセルに色を塗り、上部に集め、該当箇所だけを印刷した。

その他:
 ・当時の処理能力はたいしたことはなく、時間がかかったため、夜間に作業を実施した。朝にはできている、というような状態であった。処理の高速化、と言うモノは全く考えていなかった。というより、まだよく知らなかったという事情もある。
 ・ツールとして業務で使ったのはそれが初めてであった。
 ・Excelでそんなことできるんだ、と周囲では結構評判がよかった。
 ・そのツールはHDDの故障などで紛失した模様。もしかすると、Windows NT バックアップという領域に、今も残っているかも(当時、自宅ではWindows NT 4.0 Workstation を使っていた。懐かしい・・。今もOSのCD-ROMとライセンス番号は取ってある。もちろん正規版だ。)しれない。