正直に言う。


借金よりも、

一番痛かったのはプライドだった。


「俺は大丈夫」

「なんとかなる」

「人より動いている」


ずっと、そう思っていた。


いや、そう“思いたかった”。


周りには強がっていた。


忙しいふりもした。

順調なふりもした。

未来があるふりもした。


でも、夜になると現実が来る。


通帳の残高。

支払い一覧。

増えていく不安。


そして気づく。


自分は、経営者ごっこをしていただけだと。


売上がある=成功じゃない。


利益が残らない時点で、

それは設計ミスだ。


でも当時の僕は、


「そのうち伸びる」

「今は投資」

「次の案件で取り返す」


そう言い訳を重ねていた。


本当は怖かった。


数字と向き合うのが。


失敗を認めるのが。


無力さを受け入れるのが。


プライドは、便利だ。


自分を守ってくれる。


でも同時に、成長も止める。


あの夜、やっと思った。


「もう強がるのやめよう」


そこからだった。


本当に、再設計が始まったのは。


続く。