年が明けてから、
あっという間に2か月が経とうとしています
梅の花や水仙が咲き、日差しもだんだん
あたたかく柔らかくなったように感じますね。
そんな本日は “梅” についてです
梅はこのさむ~い中でも枝が力強く上に向き、
やさしい香りを放ってかわいらしい花を咲かせます
そのことから縁起物とされています。
めでたいことを表す“松竹梅”にも入っていますよね!
また、他の花よりも早く咲くことから「百花に先駆けて咲く」と言われます。
茶道で梅の文様といったら、
利休梅を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
裂地では利休緞子の梅鉢文、藤種緞子の梅花文も有名です。
我が家の玄関のトラちゃんの下にも...
本日は、こちらの茶道具を紹介したいと思います
“鶯宿梅平棗”です
鶯が宿る梅と書いて、“おうしゅくばい”と読むようです。
蒔絵が全体に施されていて美しいです
梅と鶯はよく見る組み合わせかと思います。
鶯は“春告鳥”という異名も持っており、この時期は和菓子などで
使われることも多いです。
この鶯宿梅は、
紀貫之のお嬢様の家の名木のことで、このような故事があるようです。
「大鏡」の故事によると、天暦年間(947‐957)に清涼殿の梅が枯れたので、
代わりを探していたところ、色濃く咲き匂う名木が見つかり、
宮中に運ぼうとしたときに、持主の紀貫之の娘が
この梅に宿っていた鶯の心情を
「勅なればいともかしこし鶯のやどはと問はばいかに答へん」
と一首詠み、天皇は深く褒めたたえたようです。
どんな名木なのだろうかと、
近所の梅の木を眺めながら考えています
京都では天神さんで親しまれる北野天満宮の梅が
今年も美しく咲いており、あま~い香りが
先日前を通ったら、受験シーズンでもあり大賑わいでございました!
春はすぐそこ!待ち遠しいですね
寒い日が続いておりますが、どうぞご自愛くださいませ。