だけど とても 愛しい姿
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
君のおもいに気付かなかった
 
君のオモイに気付けなかった
 
君の想いに 気付きたくなかった
 
あの時
 
何も知らずに居られたら
 
君は今
 
僕の前に居なかった?
 
 
(君が愛しくて堪らないだから壊したくて仕方ないんだ )
 
 
紅い月が昇った空
 
照らし出される丘の上
 
僕は君を抱いて居た
 
君はリコリスを抱いたまま
 
絶望に咲って死んでいた
 
泣くことを知らない僕だから
 
この手で壊した君を抱いて
 
狂ったように嗤っていた
 
 
嗚呼 なんて 滑稽な
 
 
崩れてしまった舞台の下から
 
もう動かないマリオネットの
 
零れ堕ちた無垢な瞳が
 
僕らを見ていた
 
 
 
 
かなしいときに 泣 けますか ?