両親にも挨拶を済ませ

結婚式を挙げた



私は親孝行出来た達成感で

いっぱいだった



お互いのエゴで始まった結婚生活

長続きするはずがなかった



結婚する前からの条件は

結婚してからも変わらず

仕事を続けることだった



それまで以上に仕事は忙しく

常に仕事優先だった

旦那は家事を率先してやってくれた



旦那には借金のことは言えずにいたが

結婚したお陰で

自分の生活費を最低限に切り詰め

全て借金返済に充てることが出来た



その後、私の妊娠が発覚した

母子手帳も貰い

母になることを実感出来る

幸せな時間だった



そんな中

突然のお腹の激痛に伴う出血だった



初めてのことで動揺して

病院に電話するも

「今来てもどうにもならない

朝一で来てください」

との回答だった



止まらない出血に一睡も出来なかった



朝一で病院に行くと

整理券を取って外で待つように言われ

激痛の中、立って待たされ

中に入るも一向に呼ばれない

痛みと不安で必死だった



半泣きで訴えると

ようやく診察室に呼ばれ

医師からは

心拍が確認出来ないと言われた

診察台の上で号泣した



その後、処置の手術を受けるのに

車で10分の分院に行かされた



分院に到着すると今度は

処置室が空いていない

一度帰るか、時間を潰して

また夕方に来てくれと言われ



前の日から一睡もしてない私は

さすがに時間を潰す選択肢はなかった



未だに治らない激痛の中

車で家と病院を往復する



こんな状態の中

処置をするのにも

病院のベッドで待つことも出来ない



あまりにも病院の対応が酷すぎて

怒る気にもなれなかった

精神的にも肉体的にも限界だった



次第に旦那の様子がおかしくなる

酔うと寝てしまう旦那

その日も酔って寝てしまったと

朝帰りだった



それからも

旦那が手を繋いで歩いていた

旦那の車の助手席に女性が乗ってた

スパで旦那と女性を見た



狭い街

色々な話が耳に入るようになった



問い詰めても

知らないと逆ギレする旦那




ある日私の車の調子がおかしくなり

次の日仕事で使う予定があった為

旦那の車を会社に借りに行く



事務所に入ると

灰皿に口紅の付いた吸い殻

違和感が拭えなかった



次の日、旦那の車を運転してると

カタカタと音がする

音のする方を見てみると

使ってない携帯電話だった



胸騒ぎがして電源を入れた



そこには

私も知ってる顔の女性が

下着姿で写っていた



その日から証拠を集め出す



旦那の携帯からは

浮気の証拠が次から次へと出てきた



言い逃れ出来ないよう全て写真に撮る



そんな中

旦那の扱っている物件の

新規開店の日

以前から私も知ってる男の子が

お店をやると聞いていた



旦那の義母から連絡があり

養母の家に行くと



良くも悪くも何でも話す養母



新規開店したのは

知ってる男の子ではなく

旦那の彼女のお店だった



知らずに

私は呑気にお祝いのお花まで送っていた