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[ 通勤・通学に何分かかってる? ]

阪急電車 (幻冬舎文庫)/有川 浩
¥560
Amazon.co.jp


あらすじ
片道わずか15分のローカル線で小さな物語が続いていく。偶然乗り合わせた人と人が交差し、いくつもの幸せが紡がれていく。恋の始まり、別れの兆し、新たな旅立ち――様々な想いを乗せた電車は絶えず人の人生を乗せて走る。
図書館で見かける気になるあの人が隣に座ったことから始まる恋―
花嫁のようなドレスで引き出物を持つ女性と老婦人の出会い―
車内で大喧嘩をした男女の末路―
胸が高鳴る連作短編小説。

文庫化されたと聞き一目散に書店へ走って手に取った本作。

期待通りの、いや期待以上の素敵な本でした。

恋愛ものが主軸かと思いきや、電車に乗り合わせた人々の人生を描いた作品で、人生の転機を短い乗車時間で迎える人々にほっこりキュンキュンさせられながら読ませていただきました。


作品は関西圏では有名な阪急電鉄の今津線と言うローカル線を舞台に、それぞれの登場人物が偶然にも関わりあっていく作りになっていてテンポよく読ませてくれます。

僕は残念ながら阪急電車の存在はさっぱりだったわけですが、聞くところによるとなかなかオシャレな電車のようですね。

もしかしたらこの電車や線路に縁があるひとは僕の何倍も楽しめるかもしれません。


そして物語にはまたかわいらしい話があって、一歩間違えると痛い感じの恋愛小説にしかならないのですが、恋愛に縛らない物語と常識を持った人たちの甘い恋なので嫌味じゃない。むしろ羨ましいくらいです。

この感じ前にもあったような・・・そう、『夜は短し歩けよ乙女』を読んだときのようなキュンキュン具合でした。


ここ最近では抜群に面白い作品でしたし、人にも勧めやすい本だったかな。と思ったのですが、

これに限らずこういった「かわいらしい女の子、女性」が出てくる作品というのは女性も楽しめるものなのかな?

どちらかというとかっこいい男性が描かれるというよりもかわいい女性たちを描いた作品なのですが、こういった女の子たちの小説を読んでなんでやねん!っておもう女性も多いような…とさっき踊る御殿を見て思った次第です。

でも少なくとも僕の男友達は確実にはまるであろう女性が出てくるのでお勧めしておこう。



『ありえない』を『あるといいな』と思わせてくれる幸せな世界が15分のローカル線にありました。



ふぅ…


僕は本を読むときは移動時間が多く、電車による移動が少なければ少ないだけ読書量も減るのですが、夏も終わりちょこちょこと本を読む時間が増えました。

ということで僕の通学時間は今はだいたい本を1冊読めるくらい。

うれしいかな悲しいかな。

おかげでまだ感想が書けていない作品がいくつかあります。

ありゃま、ありゃまですよ。


でもやっぱり、移動時間は短いほうがいいなって、帰りの電車のとき、しかも終電を逆算したときに思うわけです。

ちなみに僕は本を読んでいることが多いのでこの作品のような幸せに気がついか・・・

これを読んだあとだとなんとなぁく電車内での過ごし方を考えてしまいます(^▽^;)

そもそも15分の何倍も乗っているのにあんな幸せそうなry)