- サマーウォーズ [DVD]/神木隆之介,桜庭 ななみ,富司純子
- ¥5,040
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満足度 5.0/5.0
ラストの勢い 5.0/5.0
あらすじ
世界中の人々が利用する仮想世界OZ(オズ)。そのメンテナンスの末端作業のアルバイトをしていた高校生の健二は、憧れの夏美先輩に頼まれて実家へ行くアルバイトを引き受けた。しかし夏美の実家は武家の血を引き継ぐ旧家であり、その曾祖母である栄のためにフィアンセの振りをしてほしいというアルバイトだった。
幸い栄は健二を認め、平穏に過ぎ行くものと思われていたのだが、夜に届いた一通のメールによって事態は急変する。メールは2056桁の数字が羅列されており、健二はそれを数学の問題だと思い一晩のうちに解いてしまった。しかしこれはOZの世界を狂わせ、現実世界にまで影響を与える暗号だったのだ。
昨年の夏から見たいと思っていたのですが、やっとDVD化されて見ることが出来ました。
で、感想としては非常に面白い作品でした。
長野の旧家、そして仮想世界OZという両極端な舞台を同じ場所で繰り広げるというギャップが一気にこの作品へと引きつけさせてくれました。
このOZ、通信手段になるし買い物も出来る、公的手続き、スポーツも出来る、そして瞬時に言語を翻訳するという便利なライフキット、コミュニケーションツールです。
今こういう仮想世界はたくさんありますが、OZは全世界へ普及されて一般的になったもののようです。その普及率、利便性によって世界を大混乱に巻き込むことになってしまったわけですが。
この物語の主人公は少々頼りない面をもった高校生。ただし、数学オリンピックの日本代表 に惜しくもなれなかった少年なのですが、OZを混乱させている敵と戦っている間は誰が主人公なの?って思うほど空気化してしまいます。カズマ→ナツミ→ケンジと順番に見せ場を作るのですがその間ケンジどこ~って。でもこのヒーローものの王道っぽさが単純なかっこよさというのを感じさせるのかもしれません。
それから、これはどうやら「家族の絆」もひとつのテーマらしいです。…なんかこれが家族の絆だ!!っていうにはストレートすぎる気がしますが、不覚にも泣いてしまったというね。
ここから下は擁護文書です(^▽^;)
これはなんで?の連続である。
なんでこの世界の危機を日本のしかも旧家の一室で解決しようとするの?
なんでもっとネットに強い人が早急に対処しなかったの?
そもそもなんだあのパソコン!!
と突っ込みたい部分はたくさんありますが、
まぁカズマはOZの中で最強戦士な訳だし、『それなり』にネットに強い人々がその場にいたし、旧家の力っていうのはきっと凄いのでしょうし…
ただ…なんか世界の人々優しすぎるだろ!!見ず知らずの人間が花札で世界を救うってそれでいいのかよ!!って思ってしまったのは僕だけでいい。(チェスチャンピオンはチェスでなら勝てる!とかいろいろ思ったりは…しないんだ。)
だって僕はこいこいのルール知らないけれど、世界中の人が知っているこいこいの待ちのときに こい!こい!って叫んだ瞬間不思議と涙が出てしまったもの。
熱いってそういうものでしょ?
よくわからないスポーツを見て熱狂するのと変わらないものがこの作品でも味わえた、そんな心地よさでした。
まだ 負けてない!!
ということで長々と書いてしまいましたが、万人向けではないと思います。少なくとも同じスタッフで作られた時をかける少女に比べたらもっとコアな部分をついた作品だと思う。
でも、ネット世界を受け入れられるのであれば十分楽しめると思います。
ふぅ…
納得できない点は、声はやっぱり声優さんの方が…
それとあの変身シーンは如何なものか。
そこに対して目を瞑られるのならば名作と思えます♪