
[ 嬉しかった給食 ]
今思えば給食そのものが素敵制度のように思えますが、当時テンションがあがった給食といえば…揚げ餃子でしょうか。
僕の中で餃子とは焼き餃子であり最強の餃子でしたが、はじめて揚げ餃子がメニューで出てきたときには衝撃が走りました。なんだこのカリッカリな餃子はと。
与えられる餃子はひとり2つ。最初にひとつ食べて最後に締める、これが食の美でした。
他にも半解凍状態のアセロラゼリー、シチューなんかはテンションがあがりましたね。
一方焼きそばのときはガタ落ち。
僕は焼きそばが大好きです。焼きそばならばどんなだって好きですって言うとそれは本物の好きじゃないって言われそうですが、屋台のゴムみたいな焼きそばも、冷え切ったお弁当の焼きそばも、甘辛いカップ焼きそばも、焼きそばなら何でも好きです。
が、給食の焼きそばは嫌いでした。なぜか。
だって好きなものなのに割り当てられる量が少ないじゃないか!!
僕の中の焼きそばといえばご飯と対を成す位置で、がっつり食べたい!
なのにあの量はなんだ!?たったそれっぽっちでは予想していた幸せを超えられないではないか!!ってね。
とまぁ、わが家にはしっかりと毎月のメニュー表が貼ってありましたから毎朝チェックして一喜一憂するのが日課でしたね。
ところで、先日テレビを見ていたら、給食の話をしていました。
今、給食が偏っているという話だったのですが、出てきたメニューを見てびっくりです。
おぼろげな記憶なので間違いはあると思いますが、
とある小学校の給食 カレーうどん、チョコブレッド、みたらしだんご
……ほんとに?
他にもいくつか出てきましたが、炭水化物ばかりだったり、なんともいえない甘いもの攻めだったりと恐ろしいメニュー。
しかしどことなく見たメニュー…これ、僕がよくしていた昼食ではないか!!(^▽^;)
コンビニで適当にパンを選び、おやつをつける。
テレビを見ているときはこんな給食でいいの!?って思いましたが、少なくとも昼食としてはありえるのだな…と、反論の出来ない人間でございますが…
これは豪華というよりも偏食ですね。
確かに僕のときもテンションの上がるメニューはあって、その並びはもしかすると上記のようなメニューだったかもしれませんが…
うん、そうだ、これはきっとこういう日もありますよって意味なんだな。
そう信じたい。
で、どうもこういったメニューになる経緯にはいくつか理由があって、そのひとつにはこうした豪華メニューじゃないと子どもが食べないからというのもあるようです。
ん~、やれば出来る!なんてどこかのキャッチコピーのようなことは言うつもりはありません。
大人だって好き嫌いはある。
それを棚に上げて食べなさいということが躾のひとつだということもなんとなくわかる。
両者の言い分もわかるが、やっぱり野菜もおいしいと思えたらいいなと。
きんぴらごぼう、なかなかやるじゃないかと思えたらいいなと。
まぁね、これが不思議と大学生くらいになると急激に魚も食べられるようになったり野菜をとったりするのだけれど、親の身としては成長期にしっかり食べてほしいと思うのでしょうな。
ふぅ…
給食の思い出があるとうれしい。
僕の親より上の世代は 脱脂粉乳が嫌いだったといいます。
僕は副菜や魚が嫌だったといいます。
でも今の子どもたちがおやつみたいでしたという思い出だったら…なんか寂しいくないかな…と。
結局 感情論ですが、やっぱり給食には苦い思いでもほしい。
ちなみに僕の給食の苦い思い出は、小食だった小学校1,2年生のころ、こっそりパンを机の中にしまってはカチカチにして封を開けない牛乳と一緒にこっそりと家に持って帰っていたってことでしょうか。